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TOX2コピペ改変

「パパだいすきー!」「パパもエルのこと大好きだよー。」「ほんとー?」「本当だよー。」「ほんとにほんとー?」「本当に本当だよー。」「ほんとにほんとにほんとー?」「本当に本当に本当だよー。」「だったら証拠、見せてよ。」「そういうとこママに似て欲しくなかったなー。」
アルヴィン「来るぞ来るぞ」ルドガー「嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!!」レイア「来たよ!お得意のユリウスエンド!」ミラ「今回も見れるのか!?」ルドガー「お前ら調子に乗ってると…!」ジュード「殺る?殺るの!?世界終わるよ!?後がないよ!?」エリーゼ「見てください!あらすじすら病んでます!」
兄さん:昨日ルドガー宛てにメールしたつもりがリドウに送ってしまった。しかも通常の文章ではなく「○○だニャ♪」という感じのメールを。慌てて「さっきメールを送ったが絶対に開封するな」と再度メール。そしてリドウからの返信。「残念!もう開けちゃったニャ♪」証拠隠滅の為リドウは始末した。
アルヴィン:みんなで出掛ける日の事。  ジュード「レイア遅いね。何してるんだろ」俺「女装に時間かかってんだろ」ジュード苦笑、俺爆笑。次の瞬間、レイアの飛び蹴りが俺の延髄にきまった。
レイア「渡したいものって何?あ、ソーダ飯でしょ。違うの?小さくて綺麗なもの?うーん…ソーダ飯でしょ?違う?え、給料3ヶ月分?そんなに高いもの…結局ソーダ飯でしょ?わかんないなあ…あ、ヒントいらないから!うーん…炭酸入ってるでしょ?違うの!?…わかんないよもう!アルヴィンのバカ!」
大家さん:河原の散歩道で ルドガーちゃん「にいさ〜ん!つかれた〜もう歩けない!」ユリウス君「じゃあ走るか」ルドガーちゃん「うん!!」二人でダッシュして行ったわ。
ユリウス:そう。俺たちは皆地球の仲間。鳥も、花も、子供達の笑顔も。届け。愛のメッセージ。 ユリウス:リドウごときなら殺しても罪じゃないだろう。考える必要すらない ルドガー:この一瞬で何が兄さんをそこまで変えたんだ
ユリウス:会社に兄弟間のノリを持ち込むな ルドガー:メリってなんだよ ルドガー:ごめん画面にゴミついてた
ユリウス:弟がピーマンを口にくわえながら料理を作っていたので、「何を作ってるんだろう?」と思いながら、ふと弟の足元を見ると、そこには、「ピーマンをくわえて作る簡単チンジャオロースの素」と書かれたレトルト商品のパッケージが落ちていた。
エル「ルドガーなぞなぞ〜」「パンはパンでも食べられないパンはなんだっ」ルドガー「え〜、フライパン?」エル「ちがう」ルドガー「パンツ?」エル「正解は昨日ルドガーが一口かじったパンでした〜」ルドガー「…」
ルドガー:この前出かけてるときに、俺から家に電話があったらしい そうです、オレオレ詐欺です 相手「仕事でトラブっちゃって…」兄さん「お前仕事してたのか!?」相手「…うん」
ルドガー:この間、「もう少しマスコミを疑う癖を身に付けた方がいいよ!」と今年8歳のエルにこう言われました
ジュード:アルヴィン、脳って知ってる?脳。あれ、便利だから一度使ってみるといいよ
ビズリー:エルは預かった 返して欲しければ1を それ以外は2を押してください
エリーゼ「『お別れはブロックで』って言う人が多いからブロックを用意しました!あとはどういう風にお別れすればいいですか?やっぱり後頭部ですか?」
アルヴィン:レイアが椅子に座ったと同時にちょっと浮いたらスゲー睨まれた
ルドガー:ジュードとGHSのテレビ電話機能で横になって話してたら「こうやって話してると一緒のベッドで寝てるみたいだね」って言われたのに「うん…///」って返してしまったのが今日のハイライト
ルドガー:エルに折り紙でキリン作ってやったら「キリン!キリン!」ってすごい喜んでくれたんだけどその後いきなりキリンを握り潰して「ゴーミ!ゴーミ!」って言い始めた
アルヴィン:すごい広いひまわり畑で俺がひょこんと顔だけ出してたらどうする?
レイア「左手ぶんぶん振ってたら脱臼したwwwwwww」アルヴィン「なんでそんな振ってたんだよ」レイア「なんとなくwwwwwwwジュードの家行く途中ずっとジュードと一緒に手振ってた理由考えてたwwwwwww」
ガイアス「今日はヤマトが来る。早めに持ち場を切り上げるぞ」ウィンガル「ヤマトって誰だ!!!」ガイアス「宅急便のことだが」
ルドガー:兄さんへ 冷蔵庫にデザートイーグルが入っています
レイア:列車停車中にルドガーが「ちょっとゴミ捨ててくる」って言って列車から降りたらその間に列車のドアが閉まっちゃってジュードが「ルドガーーー!!」って叫ぶだけでも面白かったのにアルヴィンが「こうして二人の友情はドア一枚に隔てられたのであった」って完結させてて撃沈した
アルヴィン:列車でよろけたエリーゼを華麗に支えて「大丈夫か?」って言う計画してたのに逆に俺がよろめいて後ろにいたジュードに支えられて「大丈夫?」って言われた
アルヴィン「このあとちょっと予定があるんだよ」レイア「なんの予定?」アルヴィン「……(無言で小指を立てる)」レイア「……(とんがりコーンをそっと乗せる)」
ユリウス:ルドガーに肉じゃが作ってくれと言ったら不機嫌だったらしく「そんなの自分で作れ!」と言われた。でも次の日こっそりルドガーのGHSの履歴を見たら「肉じゃが おいしい肉じゃが 最高の肉じゃが 至高のにkjは 至高の肉じゃが」となっていた
ユルゲンス「商売を始めるからにはビジネスの基本から覚えなきゃならない。ということでまずは基礎中の基礎のホウレンソウだ!アルヴィン、報告のホウはなんのホウだかわかるか?」アルヴィン「え?…報告」ユルゲンス「よし!じゃあ連絡のレンはなんのレンだ!?」
ジュード「ヴァンガードファイトしよっ!」アルヴィン「何言ってんだお前」ジュード「アカウント間違えた」
エル「ねーねールドガー。赤ちゃんはどこからくるの?」ルドガー「赤ちゃんはな。コウノトリさんが運んでくるんだぞ」エル「流通経路じゃなくて生産元の話だよ。ルドガーは魚の居場所を聞かれて船って答えるの?」ルドガー「ちょっと待って」
レイア「アルヴィンの顔周辺は思い出せないのに肝心の顔が思い出せない」ジュード「何も思い出せてないよ?」
分史ユリウス:夜の7時前に腹が減ったから駅の食堂に行った。「卵牛並み汁切り」と牛丼を常連ぶって頼む所を、素で「ただいま」と言ってしまった。奥のルドガーが、ブホォッ!と鼻水を出していた。あれは悪かった
ユリウス:まず、デスクトップに喜んでいるルドガーを設定する 次に、スクリーンセーバーに拗ねているルドガーを設定する。もうわかったな、そうだ!!そこで相手をしてやろう!!マウスを動かす!!はい、喜んだ!!俺の弟喜んだ!!
ルドガー:酔っぱらって帰宅した兄さんは、そのまま居間に寝てしまった。重くてとても部屋まで運べない。「歩けないならせめて這って行ってくれよ」と何度も声をかけたが、そのたびに兄さんは「ハッ!ハッ!ハッ!」と答えた。
ユリウス:今日からしばらく分史世界で生活 旅行鞄を開けたらルルが入っていた… 既に分史世界にいる俺 任務のことしか考えていなくて全然気にしていなかった 困った…
ユリウス:弟が7歳の頃。何かの話の流れの中で「幸せってなんだ?」とふと聞いてみたら「僕の幸せは、兄さんにぎゅーって抱きしめて貰うこと!」と照れながらもにっこり笑って言っていた。ああ…可愛かった。
ルドガー:この前アルヴィンとローエンとファミレスに行ったとき混んでたから名前書いてもらって待ってたら、暫くして「三名様でお待ちの、フ、フリーザ様〜」って呼ばれて小声で「こういうの書く奴必ずいるよな」って言ったら、ローエンがいきなり「さぁ!行きますよ!ザーボンさん、ドドリアさん!」って立ち上がった
ユリウス:「私と仕事、どっちが大切なの!?」に対する適切な回答は「(ギュッと抱きしめて)そんな質問させてごめんな…」だ。女性からなんかの答え辛い質問は大体これでOKだ。ルドガーの「今晩カレーとシチューどっちがいい?」も「(ギュッと抱きしめて)そんな質問させてごめんな…」でOKだ
アルヴィン:この間仕事の帰り道にいた犬たちの交尾をなんとなくぼーっと眺めてたらカメラを持ったレイアに写真を撮られた。後日エリーゼが俺に見せたデイリートリグラフに「好奇心」っていうタイトルで犬の交尾を見つめている俺の写真が載っていた
エル:ルドガーに「セックスって何?」って聞いたら「えっ…うーん、大切な人同士が仲直りするおまじないかな」って教えてくれた。次の日、メガネのおじさんがルドガーに何か怒ってたから「喧嘩やめてセックスしなよ、セックスセックス!」って止めたら二人とも急に黙った
ユリウス:昔ルドガーが「兄さん、『好き』って十回言ってくれない?」と言うので「(ひっかけクイズだな)」と思いつつ「好き、好き、好き……好き」と言ったら「ありがとう……」と嬉しそうだった。何だこの高等テクニックは
ヴィクトル:「ふたりはプリキュア」というアニメを娘と見ていてふと気になったのがタイトルの「ふたりは」というところだ。なぜ二人でなくてはならなかったのか疑問だ。せめて「みんなはプリキュア」という題名にすればよかったのではないか、と思う。みんなはプリキュア。パパもプリキュア。
ジュード:夏になると「頭を前にして滑らないでください」っていうウォータースライダーの注意書きを見て、「大丈夫!わたし!逆子だったからー!!」と意味不明な言い訳を叫びながら、頭から飛び込んだレイアを思い出す
レイア「エリーゼと宿で二人きりになった時、イタズラで放つ曼陀羅ふにゅーって言ってた。」ミラ「イタズラで放つ曼陀羅ふにゅーとは何だ?」ジュード「いたずらで鼻つまんだら じゃないかな」ミュゼ「秘奥義ッ!!曼陀羅ふにゅーッ!!」
ルドガー:大家さんから海老をもらったんで兄さんに見せたらそのガサガサした動きとくりっとした瞳をいたく気に入ったらしく「飼いたい」と言うので「(夕飯までの間なら)良いよ」と伝え、兄さんが風呂に入ってる間に茹でて捌いて出したらさっきから口きいてくれない……
ルドガー:ミュゼ「最近ガイアスがツイッターっていうのを始めたんですって」ミラ「ほう、どういうものなんだ?」ミュゼ「なんだかアイコン?がまだ卵だから頑張って呟いて進化させなきゃいけないんですって〜」ミラ「それは楽しそうだな」って会話が頭から離れない
ルドガー:俺は童貞じゃない、セックスレスなだけなんだ
ルドガー:家の外から「にゃー」と猫の鳴き声が聞こえてきたから、俺も「にゃー」と返しつつ、写真撮っちゃお〜とGHS握り締めて姿を探したら、声の出所もGHS握り締めた兄さんだった
ルドガー:大家さんに「結婚はまだなの?」とよく聞かれるから「モテないんですよ。就活中ですし」と正直に答えてたら、近所の子供に「モテないお兄ちゃん」と言われ、ヤバいと思って理由を「結婚に夢が持てなくて」に変更したら「とにかくもてないお兄ちゃん」になったからトリグラフから離れたい
アルヴィン:「うおおおおぉぉぉ(ブッブババババ※屁)よっしゃあああぁぁぁぁぁ!!」 って寝起きに階段降りながらやってたら、階段下の玄関にエリーゼとエルが立ってた。遊びに来てくれたんだって。
ヴィクトル:響けこの証の歌、ヴィクトルです。ここ数年とても辛い事ばかり身に起こります…。エルの死、この世界の真相…。悲しみや憤りが内側から溢れ、すっぽり私を包んでしまいました。その暗闇を差し照らした光、エル★誕生!ラルさん、素晴らしい子を産んでくださって、ありがとうございました!戦いながら、私も過去の自分と対峙していました。あの頃の私がいるから。私とエルはいつでも生まれ変われる。さよならは言わない。君は私で、私は君だから。
ジュード:アルヴィンと宿屋で同室だった日 「しりとりしようぜ」「いいよ」「しりと『り』!」「リール」「ルビィ!」「イスタンブール」「ルーレット!」「トリコロール」「ルービックキューブ!」「ブラックホール」「ル…ル…ルもうないな…あっ!『ルール』!! よっしゃ、ルで返してやったぜ!ルール!ルール!」「ルノワール」泣き出した
レイア:エリーゼとその友達が前を歩いてたんだけど、エリーゼが突然立ち止まって「あ!わたし、学校に忘れてきちゃいました!」「え?何を?」「将来の夢です!」(たぶん宿題か何かの題名) と言って戻って行ったのを見て、ちょうどその後ろを歩いていたローエンとアルヴィンが「私も忘れてきた気がしますねえ」「気づいても取りに戻れないだろ〜」とか言ってて吹きそうだった。
リドウ「おっと近づくな。それ以上来れば軽快なBGMとともにボールが転がり始めドミノへ衝突しパタパタ倒れドミノに押されたミニカーが斜面を滑り天秤の上に乗って掲げられた反対側が起爆スイッチに当たりユリウスもろともボンッだ」ビズリー(見たい…)ルドガー(見たい…)
ユリウス「美味いな〜リドウがアレルギーで食べられないやつだいたい美味いな〜」
リドウ「そーいやさー」ユリウス「は?」リドウ「ソイヤッサ!!」ユリウス「ハッ!!」ビズリー「ドンドコドンドコ  ハッ!!」リドウ「ソレソレソレソレッ!!」ユリウス「ソレソレソレソレッ!!ハッ!!ヨイショッ!!」
リドウ「お前明日暇?っと」〜一週間後〜 ユリウス「悪い;;寝てた;;」
ルドガー:ジュードとアルヴィンは仲間がいないときどんな会話をしているのか気になって録音機器を二人だけの部屋に仕掛けたところ、ほとんど会話がなかったうえにアルヴィンのしぼりだすような屁の音が10発ほど入っていた。

主天未完(P3)

 夏休みのただ中、珍しくみんな出払ってしまっているロビーで、これもまた珍しく僕は下岸古さんと二人きりになっていた。向かいのソファに座る彼はじっと座っているのみで、何かをする気配もない。考え事でもしているのだろうか。普段からこういう風によく何かを考えているところを見るけど、いったい何を考えているんだろうなあ。謎に満ちた彼のことなので、きっと僕には理解できないような難しいことを考えているんだろう。まあ僕は僕で読書感想文の宿題のための課題図書を読まなければならないし、邪魔にならないように過ごしていよう。そう思いながら、古びた貸本のページをめくった。
それから30分程経って、不意に向かいで立ち上がる気配がした。そのまま歩いていった下岸古さんになんとなく視線を向けると、彼は一度別室に姿を消したが、すぐに戻ってきた。手には新しく紅茶のパックとスティックシュガー、それにマグカップが増えている。マグカップの数は…2個?
「紅茶…」
そう言いながら突然下岸古さんは顔をあげて僕を見た。ばちりと視線がかみ合ってしまう。驚いて目を逸らせなかった僕に対して、彼はすっと目を逸らしてしまった。
「…紅茶、飲む?」


天田と仲良くなりたすぎてどうしたらいいかわからないキタローちゃんを書きたかったんですねぇ〜

主足(P4)

「君みたいな奴が一番嫌いだよ。なんでもひょいひょいできるようになっちまってさ、ほかの奴らの羨望とか素知らぬ顔でスルーして、どんどん高いとこに登っていきやがる。僕が100億倍かけてやった血のにじむような努力なんて、お前からしたら一晩でできる趣味みたいなもんなんだろ?八つ裂きにしてやりたいよ、そのスカした顔。無駄に整ったツラしやがってさ。女もよりどりみどりって感じ?あ、でも君男にも興味あるんだっけ。河原のやつ見たよー。お友達の人生狂わせちゃってどうすんのさ。ははは、最低だね。しかも今だって、男の僕のこと必死に追いかけてきてさ。もうあなたしかいないんです!とか、何それキッモ。バカじゃないの?頭大丈夫?最後の最後でよりにもよって僕を選んじゃうって、本当になんにも考えてない証拠だよね。あーあ。もっと楽しいこといっぱいできたよ、君のスペックなら。顔は小奇麗だし、勉強もできるんだよね?あとみんなに好かれてモテモテみたいだし。全部棒に振るなんてもったいないなあ。なんなら僕に君の持ってるもの全部譲ってよ。……いや、やっぱいいや。君の顔なんて譲ってもらった日には気色悪くて発狂しちまう。鏡見るたびに吐くことは間違いないよね。さて、君はいま一人だ。もう僕しかいないって、確かにそう言ったもんなあ、君。うーん、どうしようか。今ここで殺してやってもいいけど、ねえ?そんなことしたらゲームが醒める。そうだよ、ゲームが醒めちまうのさ。だったら、ねえ、何すればいいかさ。わかるよね?」
そう言って足立さんは俺に銃を手渡した。撃てというのだ。この俺に、足立さんを、撃てというのだ!
「一人になれよ」
「自分で選んで、一人になれ」
「そうすれば僕は君のことを愛してやる」
「大丈夫だよ、昔に戻るだけなんだから」
足立さんは俺に持たせた銃を撫でる。優しさを取り繕うような手つきだ。怖い。どうしたらいいのかわからない。撃ちたくない。
「無理です」
「あ?」
「俺には撃てません」
「……へえ」
そうなんだ。つまらなさそうに吐き捨てられる。ああ、飽きてきているんだ。このままなら逃げきれるかもしれない。足立さんの興味を俺から失わせれば、この怖ろしい余興は中断されて俺は人殺しなんかにならなくてもよくなる。でも、飽きられてしまうだなんて、見捨てられてしまうだなんて、いやだ!そんなこと耐えられない!だって俺は一人なのに、足立さんがいなければ誰も傍にいてくれはしないのに。そうだ、足立さんが俺を記憶にとどめて死んでくれるというなら、結果が同じでもよっぽどマシだ。
「足立さん」
「お、やる気になった」
「足立さん!」
「うんうん、いいね。その調子」
足立さんのほうに銃を向ける。俺はずっと一人だった。やっとできた仲間も、失ってしまった。けれどあなたさえいてくれれば一人ではない。あなたは俺のすべてだ。
「愛してるんです」
「ふうん」
「本当です」
「いいって、そういうの」
「……はい」
冷えた汗が俺の背中を流れる中、足立さんは死んだ。俺はまた一人になってしまったが、足立さんの記憶の中に俺は残り続けたはずだから、その中の俺は一人じゃない。俺は一人じゃない。けど、でも、あれ、周りに誰もいないではないか。
「……どうしよう」

主花(P4)

「俺この歌好きだわ。だってみんなも好きだろ?」
そんな言葉を吐いてそんな思考を抱え込んでいた自分のことを、俺はまだ近い温度で感じている。人間すぐに変わるなんてことはそうそうないわけで、今だって俺はそれなりに人の顔色は窺う。だから、当時の自分を否定する気なんてのはさらさらない。孤立は怖い、当たり前だ。俺はその時、好きな曲があった。でもそれは明らかにマイナーで、きっと誰も知らないような代物だった。だから俺は、その歌が好きだなんて誰にも言ったことはなかった。カラオケで歌うだなんてもってのほかだった。孤立は怖いんだぜ。周りに合わせておけば、うまく生きられるんだぜ。いつの俺だって変わらなく俺だ。だからその思考だって、今も心のなかに確実に残っている。
ところが俺の相棒ときたら、そんなのなんにもお構いなしって顔で自分の好きな曲を聴きやがる。自分の好きなものを見ている。しかも、それが周りにすんなりと受け入れられている。とんでもない奴だと思う。
「好きだ、陽介。付き合わないか」
本当にとんでもない。自分の好きなものはきちんと好きで、それをへたに隠さない奴なのだ。しかしそれにしたってどうだろう、男であるお前がどうしてそこまで率直に、同じ男である俺に好きだと告げられる?臆さないにも程があるだろ。俺はいやだぜ。孤立は怖いぜ。後ろ指さされるのは、怖いぜ。
「ただ一緒にいるだけじゃ駄目なのかよ」
「俺ら男同士だぜ。もしバレたら、変な目で見られる。もしかしたら世間全部敵になっちまったりして」
「俺は、純粋に怖い」
率直なままに応えると、相棒は何故か不敵に笑った。訳わかんねえ。
「なら陽介、俺を世間から守ってくれ」
「……普通そこは「俺がお前を守ってやる」じゃねえの」
「守られるだけなんて嫌だろう。もちろんお前のことは俺が守る。お互い様、という精神でこれから頑張ってみないか」
「……マジで」
「マジだ」
とんでもねえなあ。突拍子もないし、際限もなさそうだし、うまくやっていける根拠もないのに。でもなんとかできてしまいそうな気もしてしまうのだから、こいつの言霊は本当に恐ろしい。誰とも合わない、非難だってされそうだし、決してうまく生きてるとは言えないこれからになるに違いはない。けど、人とはまったく違う道をお前となら大笑いしながら歩けそうな予感が、俺はしてしまった。きれいに言いくるめられちまったよなあ。

順ハム(P3P)

さて装備しましたるはこのハイレグアーマー。うーん、布面積がとても少ない。かなり羞恥心が煽られるうえに防御力ももちろん高いわけじゃないこの一品、いちおう装備した理由はあるけれど、それにしても恥ずかしいものだった。タルタロス内だから自分の姿が確認できないけど、他人から見たらいったいどうなっていることやら。ていうかこれで戦闘なんかしたら隙ありまくりではないのだろうか、お腹とかその他とか。
「…うわっ!」
二重の意味でお腹回りを気にしていると、後ろからすっとんきょうな声がした。振り返ると、そこには目を剥かんばかりに見開いた待ち人の姿が。
「順平、遅いよ」
「いやいちおう急いで来たっ……つーか……なに……?」
「なにってなに」
「いやオマ……えー……?」
順平はあちこちに視線をさまよわせ、一度こっちを見たかと思えばものすごい勢いで首を曲げた。耳まで真っ赤になった顔を隠すためかキャップのつばを掴んでいつもよりそれを深くかぶろうとしている。なんだかこっちまで照れてくるからやめてほしかった。
「どうせ見るならがっつり見てよ、こっちまで余計に恥ずかしくなるから」
「できるわきゃねーだろ!」
「あのね、見てるそっちより着てるこっちのほうが恥ずかしいんだよ?」
「じゃあ着んなよ!」
ツッコミにキレがない。本気で動揺しているようだった。ちょっと面白くなって一歩詰め寄ってみると向こうは一歩後ずさる。もう一歩詰め寄ると次は顔を両手で覆ってしまった。変に乙女チックだなあ。
「……つかなんでそんなん着てんの?」
順平は、はあと大きなため息をついたあと、まず一番に尋ねるべきであろう質問を今に持ってくる。今度はこっちが嘆息する番だった。なんだよ、と手の隙間から瞳を覗かせた向こうが訊いてくる。
「順平、言ってたでしょう。これ着てくれって」
「……は?」
確かに順平は言っていた。この装備を入手した時、苦笑を禁じ得なかった私たちに「うっはやべー、次のタルタルのとき着てくれよ」と。そして鼻の下を伸ばしながらのそれに怒ったゆかりにひっぱたかれていた。まああれからだいぶ経ってしまってはいるが、何故か私はそれを克明に覚えていたのだ。それらを順平に話すと、順平は困ったように眉を下げて赤い顔のまま否定の意で両手をぶんぶんと振った。もちろん視線は別方向に逸らされている。
「いやいやいや、あんなんその場のノリっつか、まさか本当に着てくれるとか思ってなかったっつーか……」
つまり、とか、その、とか、煮え切らない言葉たちがぼそぼそと紡がれていく。つまり?と促すと、さらに困った顔をした順平はああもう、と叫んで勢いよく私のほうを向いた。
「とにかく!気持ちはありがてーけど他のヤツが来る前にまともな服着ろよ!オマエも恥ずかしいんだろ!」
「いや、今日は順平以外は来ないよ」
順平の動きが止まった。瞬き以外の動きがなくて面白い。しかし手持ちぶさたなので順平をただじっと見つめていると、順平はすぐにハッと我に返り首を傾げた。
「……なんで?」
「いやあ、だってこの格好大勢に見られるのはかなり恥ずかしいし。だから今日は二人っきりなんだけど」
「……なんなの?アナタはいったい何がしたいの?」
呆れられはじめたのか本当に困っているのか、順平の声のトーンがだんだんと落ちていく。さすがに痴女だとかなんだとか勘違いされるのは悲しいので、少し真面目な調子で私はそっと口を開いた。
「いつもね、順平には本当にお世話になってるからさ。せめてものお返しとしてなにか喜んでもらえること、順平が望んでたことをしたいなって思ったんだ。それで前言ってたことを思い出して、これくらいで喜んでくれるなら、って。まあ、思いついたのがこれだけっていうのは自分でもどうかと思うけど……。あとこの服で実際どれだけの防御性があるのか確かめたかったけどみんなに見られるのはちょっと恥ずかしいから、順平にだけでもアドバイスもらいたかったっていうのもあったりするかな。……急にごめんね、驚いたでしょう」
「……」
順平は私に合わせて真面目な顔で聞いてくれていた。話が終わると、しばらくの沈黙が訪れる。あー、なんだか自分勝手なことをしてしまっている。申し訳ないなあ、順平だって忙しいのに。
どこに視線を向ければいいかわからなくなって俯くと、それとほぼ同時に順平が「あー」と大きな声をあげた。見ると、そっぽを向いた順平が複雑そうな顔でキャップ越しに頭を掻いている。
「オマエってなんか微妙にずれてるとこあるっつーかさあ……なんなんだよもー」
言うと、順平は目を細めながら私の瞳を正面から見てくれた。そして一言。
「べつにいいっつの。むしろ役得?感謝?みたいな?」
「ほんと?」
「ホントホント。嬉しいよ。オマエそれ超似合ってるし」
「……ふふ、ありがとう」
やっぱり順平は優しい。いつも私の突飛な身勝手をふわりと受け止めてくれる。たまに拒絶されたとしても、すぐに謝ってくれる。今日順平を誘ってよかったな、なんて心から思ってしまった。
「やっぱり順平でよかった」
と、それがぽろりと口に出てしまった。まあいいか順平だし。そう考えて少し笑うと、順平は眉間に皺を寄せて顔をまたほんのりと赤くした。しかしその後誤魔化すようにごほんと咳払いをする。
「……えーと、じゃーまあ率直にアドバイスさせてもらうけど、それ戦闘にはあんま向いてないと思うぜ。隙多いだろ。最近敵も強くなってきてるし……オレ…いや、オレら男性陣も戦いに集中できねーかもしんねえし」
「うん、まあやっぱりそうだよね」
「……あと、夜中にそんなカッコで誰も来ないトコに男呼ぶとかそういうのさ……こ、今後はやめとけよ。変なコトされるかもだし……」
「……順平にそんなことする勇気ないでしょ?」
「……そう言われるのも微妙なんスけどね……まあしねえけど?つうかそれだから順平でよかったってか……?」
「8割方は」
「オマエけっこうヒドイよな?」
がやがやと騒ぎながらも影時間は過ぎていった。最後には「今日のことは二人だけの秘密」だなんて言って大笑いしながら寮に帰ったけど、その響きにすこしわくわくしたのは私だけの内緒事だ。ちなみに例の服はたぶんもう着ないけれど、また二人きりのときがあればたまに着たりしていいかもね、なんて考えていることを順平に伝えてしまおうかどうか私はあれからずいぶん逡巡している。たぶん、伝えられないだろうな。



書いてる途中でお手上げ侍した感丸出し
ハム子ハイレグアーマーで話しかけた時の順平の反応にグッときて書いたけど後から男はテンプレ反応ってことを知った〜涙 でも萌える
あっ友情です 友情です!!!!!!!!!(震え声)
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