この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。
ログイン |
ベレスとディミトリが結婚した世界線でその娘に惚れられるシルヴァン(シルヴァンはレス先が好きだった)という謎すぎる設定
修道院を見回りながら歩いていた夕刻、奥まった廊下にふとディミトリの姿を見つけた。虚空をじっと眺め、何をするでもなく立ち尽くしている。その目は何かをじっと捉えているようにも見えたし何も映していないようにも見えた。
「はは、やっぱりこりゃあいいもんだな。いちばん手軽かつ気が晴れる」
「ねえエーデルちゃん、詩を書いてみてくれないかしら」
酔っている、この場にいる全員。わかっていることはそれだけだった。今私の首筋を舌でなぞっているのはクロードで、私の頬を手のひらで撫ぜているのがディミトリ、それらを止めまいと後ろから二人の服を引っ張っているのがエーデルガルトだった。三人の表情には普段の聡明さや冷静さはほぼ失われており、自分もまたふわふわと脳が陽気な感覚に陥っていたのですこぶる場は雑然としていた。