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クルスニク兄弟未完(TOX2)

買い物中に突然裏路地に連れ込まれて、身動きもとれないまま目隠しをされて車に放り込まれた。手足を縛られて逃げ場も勝算もないなかで仕方なく大人しくして脱出の機会をうかがっていると、車はそれなりの距離を走ったあとどこかに到着して、俺の体をやや強引に外へ出す。動揺をひた隠して促されるままに進んでいくと、やがて俺を引っ張ってきた奴が足を止める気配があった。そして少しすると、手足の紐がほどかれる。まず安心して、それからすぐに反撃の準備をとるーーはずだったのだが、直後、背中を強く蹴られた。突然の攻撃に受け身もとれずただ地面を転がっていく。それと同時に、バタン、という扉を閉めるような音が耳に飛び込んできた。そしてさらに、もうひとつ音が飛び込んでくる。
「ルドガー!」
その焦りを音にしたような声は、明らかに兄のものだった。どうしてここにいるのかと思いながら、兄さん、と呼びかける。するとすぐにこっちに歩いてくる音が聞こえて、頭の後ろで布擦れの音がしたと思えば、やがてパッと視界が開けた。眩しさに目を細めながらもまず最初に飛び込んできたのは心配そうに眉を寄せた兄さんの顔で、次に見えたのは一面の白だった。見渡せるところはどこも白い。
「大丈夫か?怪我は?」
「あ、まあちょっと擦りむいた程度だよ。…それより、なんで兄さんがここに?今の時間って仕事中なんじゃ?」
「…お前と同じだよ」
つまり、兄さんも拉致されてここに来たと。エリートエージェントを容易にさらえるような奴らとは、果たしてどれ程の力を持っているのだろうか。脱出にも骨が折れそうだ。
兄さんは立ち上がり、俺に手を差し伸べた。礼を述べつつ手をとって立ち上がり、改めてあたりを観察してみる。全面真っ白な部屋の中に、白いソファーと大きなテレビが置いてあって、それ以外に物は何もなかった。
「なんなんだこの部屋」
「さあな。中はあらかた調べたが、めぼしいものは今目に見えてるあれらくらいしかなかった」
参った、というふうに兄さんは頭を掻く。困ったな。そう思いながらもう一度部屋を見回した。蹴り入れられた際のあの入り口の扉は、開く見込みはなさそうだ。
「扉は察しの通り鍵がかかってるからな。蹴破ろうとしても頑丈で駄目だった」
「武器は?」
「…情けないが、取り上げられた」
兄さんをここまで追い詰められるのって、本当にどういう奴らなんだ?かなりでかい組織か、権力のある奴か。しかも仕事中、武器を持ってる兄さんを捕まえられるってことは、只者というはずはない。よほど強いか、隙を狙ったか。まさか、同僚?
「とりあえず、いったん座って考えるか」
その言葉で思考は一度打ち切られた。確かにそうだな、と応えて二人で並んでソファーに座る。
「おっ、これうちのよりふかふかだな」
「…また今度これくらいの買いに行くか?」
「うーん、いや、ソファーよりは椅子が欲しい…」
他愛ない話で和んでいると、不意にテレビの電源ランプがついた。おっ、と二人それぞれ小さく声をあげて身を乗り出した瞬間、大きな画面に映像が映った。ホラー映画の、ちょうどホラー真っ只中であろうシーンだった。
「!?」
我ながらどう発音したのかよくわからない声を発してソファーの背まで一気に後ずさる。心臓がここ最近で一番ドキドキしていた。雑に深呼吸すると、兄さんが腹が立つほど冷静に大丈夫かと尋ねてくる。
「大丈夫じゃないだろ!駄目だろ!もっとびっくりしろよ!」
「いや、驚いてるお前を見たら冷静になってな」
いやわかるけど、わかるけど一人だけめちゃくちゃびびった自分が恥ずかしい。赤くなってきた顔を手で扇いでいる間にもホラー映像は続いていた。今は血まみれの女の子がチェーンソーを持って男を追いかけているところだ。落ち着いて見る分にはそこまで苦手というわけでもない、まあ得意なわけでもないけど。
「それにしても、なんだってこんなもの突然見せられてるんだろうな」
「さあな…。あいつの考えなんて分かりたくも…」
「ん?」
「ああ、いや、何でもない」
それより、と兄さんは何か怪しげな態度で話題を転換しようとする。


診断メーカーさんのお題で「ホラーが流れる部屋に閉じ込められたクルスニク兄弟」が出たので…
閉じ込めた犯人はリドウです

スレイン・トロイヤード(A/Z)

血雨の降る夜に外へ出た。水溜まりとなった赤い雨は、僕の服の色さえ変えてゆくようだった。手のひらで雨を受けてみると、そこは際限なく新たな血溜まりを作り続ける。見ろ、と誰に向けて放ちたいのかすらわからないことばが僕の喉元にぶらりと垂れ下がってきた。見ろ、見ろ。これは僕の生の色だ。彼の瞳の色だ。あの人の表の色だ。そして、彼女の血の色だ。歩くたびに服に赤が跳ねた。僕が僕でなくなってゆくような錯覚を覚える。けれど僕は、僕だ。血の色はどこまでも濃い。
部下に促され、血雨をあとにする。血の色はなお僕を襲う。けれど、自分の信じるべき色はしっかりとわかっている。
「アセイラム姫、本日もご機嫌麗しゅう」

小ネタ詰め

TOX1・2

許してくれ愛してくれ殺してくれ。さあ何を願えばいい。例えばあの人のコートを後生大事に身に着けるこの俺を、果たして未来は受け入れるか?受け入れるわけがない。でも、じゃあどうする。俺を置いていったすべてにすがって生きるか、なあ親父、母さん、ああ…、ああ!叔父さん!
(アルジラ)

どうしても、どうにかなりそうな程、お前のことが忘れられなかったのだ。もう恋なのか罪悪感なのかもわからない程感情がぐちゃぐちゃになっているのだ。俺はもう一人ではないが、それなのに、お前にだけはどうしてもすがりついていたいのだ。愛してくれとか、もうそういう話じゃないんだ。
(アルレイ)

最近、もう誰かどうにかしてやれないのかという存在によく出会う。ルドガーなんかそれの代表のよやつで、見ているのも辛いほどだ。疲れたかと訊いたら笑顔で首を振るところなんか本当にもう、言葉さえ逃げ出すぜ。やっぱり、連れ去ってやろうなんて一瞬でも考えた俺が馬鹿だった訳だ。
(アルルド)

誰よりも愛していると誓うことなどとうてい容易いが、そうした俺の誓いをひとりで背負って生きていけるほど果たしてお前は強いのだろうか。そんなことを考えていたから、最後まで手紙を書くのを躊躇っていたのだ。けれどお前はきちんと見つけて受け止めてくれたらしい。遺して良かった。
(ユリルド)

どうにかして兄さんより先に死ななければと俺はシチューをかき混ぜながら思ったのだった。なんでもいいから、とりあえず可愛いと思われているうちに死ななければ。いつか兄さんが俺から離れていく前に先手を打つのだ。ううん、時限爆弾みたいだな。「おっ、いい匂いがしてきたな」「もうすぐできるよ」
(ユリルド)

俺は兄のことを確実に愛していたが同時にどうしようもなく嫉妬もしていたので、傍にいてほしいような遠くで見守っていてほしいような気持ちを毎日体のどこかに内包していた。いつもなんだかもうたまらなく、たまらない気持ちだった。
(ユリルド)

捨てないでくれと俺にすがり泣く兄はそれはもうみっともなかった。ああ俺が追いかけてきた背中の裏にはこんなものしか潜んでいなかったのか、とずいぶん失望してしまう。しかし同時に、俺はどうしようもない満足感に浸っていた。やっと兄さんが俺のものになったと、そう歓喜していたのだ。
(ユリルド)

「お前子供の頃のクリスマスで何かお願いしたらサンタさん来てくれるぞっていくら言っても何も欲しいもの言わなかったよなあ」「いやあ、だってあの頃のサンタさんってまだ殺気立ってる時期だったからなあ…」
(クルスニク兄弟)

頭を撫でると嬉しそうに微笑み、手を握ると強く握り返してくる。そういう庇護欲の化身だった俺の弟は、いつからいなくなっていたのか。その手首の傷さえどうも妬ましい。まだ大丈夫、などというふざけた慢心に浸かっていた自分に今さら気づいてしまった。もう振り返っても影すらない。
(クルスニク兄弟)

美しい棺桶にお前を入れてすこし愛らしい花でも添えたあとに俺の炎で燃やしてやろうか。そう心を砕いた日すらあった。その輝かしい魂に見合う弔いが恐らくある。王としてあってはならない思考を繰り返した。しかしあいつは、死体すら遺しはしなかった。微笑む銀が記憶に住み着いている。
(ルドガイ)

ルドガー「クロノス!もう審判で一族を翻弄するのはやめろ!」クロノス「はい」ルドガー「あっ…いいっすか?えーなんか断る!みたいな感じでバトルする流れとかいらないっすか?あっ、じゃあね、カウントもちょっとね、ストップさせてもらう感じでwはい、じゃあまたご贔屓に、へへっ」
(コピペネタ)

ルドガー「この!ちきしょー!やめてやる!!返済なんかやめ…て…え!?見…てる?手配書の兄さんが俺を見てる? 手配書の兄さんが俺を見てるぞ!写真の兄さんが俺を見てるぞ!! Jコードの兄さんが俺に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだなっ! 」
(コピペネタ)

ルドガー「もう嫌だ!返済したくない!貯金したい!貯金したい!!貯金し……じゅ、ジュード?その手に持ってる注射器は一体なんd ウッ…………………返…済…返済したい……返済…したい!返済したい!!返済したい!!!」

「兄さん!だ〜れだ!」「ははは、ルドガーだな?」「いや、ヴィクトルだ」「お前だったのか」「暇を持て余した」「クルスニク一族の」「「遊び」」

「兄さ〜ん!ポッキーゲームやろう!」「しょうがないな、どれ……お、このポッキーは全体にチョコがかかってるんだな」「はは、真っ黒だろ〜。だってこれタイムファクターだからな」
_人人 人人人_
> 突然の分史 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄
(ユリルド)



妖ウォ

彼が私に歩み寄るということは、等しく彼の生に影を落とすという意味を持っていた。だから私は彼に本当の意味では近づかないことを決めた。それなのに、彼は私に歩み寄るために普遍の堤防を乗り越えたのだ。そして、恐れるものは何一つないとでも言いたげな顔で私の名を呼んでみせる。「ウィスパー!」
(ケーウィス)

「ヤヤッ!ケーーーータくん!!それはもしや俗に言う精通というやつでは!?!?アアッ!おめでと〜〜〜ございます!!どうしやす!?今夜はお赤飯ですか!?!?ほらジバニャン!アナタもケータくんの大人への第一歩を祝いなさい!!!」「あのさぁ…」
(ケーウィス)



A/Z

「オルレイン卿が亡くなられてから貴公はずいぶん変わられたな」クルーテオはそう言い放ち、静かに我を見た。唐突につまらないことを言う。変わるなどという些末な次元の話を持ち出すか。そうだな。「確かに、人と物を見る目は変わったな」そう告げると、「物」はそろりと目を伏せた。
(ザークルザー)

彼女のうつくしさを幻の果ての産物と称しても差し障りはないように思えた。あの瞳に映る世界はきっと宝石箱のようで、僕は命の尽きるときまで彼女と同じ世界を見ることは叶わないのだろう。その指先で指し示していただくことすら、今となってはおこがましいのだ。僕の諦観は止まらない。
(スレアセ)

(^ω^三^ω^)たっるっしっすっ
伊奈帆さん「コウモリがGoogleで淫乱テディベアを検索するのを全力で推奨したい」
伊奈帆さん「コウモリと二人で買い物に行って、なんでもない顔で「デートだね」と言ってめちゃくちゃに意識させたい」
伊奈帆さん「疲れて帰ってきたコウモリがソファで隣に座って、そのまま肩に寄りかかって寝てしまったところを海に落としたい」
伊奈帆さん「コウモリが目を閉じて唇をこちらに向けるので、しばし動揺して迷って、それを表に出さないように、海に落としたい」
伊奈帆さん「コウモリをちやほやしたい。ちやほやされ慣れてないコウモリが挙動不審になるのを見て、さらにちやほやしたい。そのあと海に落としたい」
(コウモリなう)

スレイン「姫、少し髪を切られましたか?そ、その、よくお似合いですね!」アセイラム「うふふ、不覚にもワロタ」スレイン「オレンジ色!出てこい!お前が姫に2ちゃんねるを教えたことは分かっているんだぞ!!」


その他

バイロクス「昔、無茶をしたカルさまを叱ったら泣き出してしまった。キツく言い過ぎてしまったせいで「
バイロクスなんかだいきらいっ」と初めて言われたあとさらに大泣きして「ほんとはバイロクス大好きなんらけろっ 大好きなんらけろっ」としゃくりあげていたから可愛くて可愛くてどうして叱っていたのか忘れた。」
(TOH/コピペパロバイカル)

「望美ちゃん、いま幸せかい?」「もちろんですよ」彼女は昨日大事なものをなくしたらしい。困ったな、と笑っていたが、まったく困ったような様子ではない。むしろ、ようやく捨てられた、とでも言いたげな顔をしていた。オレのせいだろう。美しい望み。その光のような名前を汚してしまったのはオレだ。
(遙か3/景望)

「25日近いですね」「まあね」「いやね、俺7股してるんですけど」「すごいこと聞いちゃったよ今」「誰と過ごしたらいいですかね」「は?死ね」「そんなこと言わずに」「ハーレムでもして死ねば?」「いやまあ今年も足立さんといるんですけどね」「そっかーワッハッハ。死ね」「そんなこと言わずに」
(P4/主足)

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