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龍ノ介と従者未完(大逆転)

何の用で外に出たのかは忘れたけれど、その日は夕方からひどい雨に襲われた災難な日だった。学生帽を頼りのない傘としながら走って221Bへの帰路をたどっていたとき、ふと奥まった道の端から人の腕のようなものを発見する。こんな住宅街に人が倒れている?いや、まさか。そう思いながらも足は焦燥によって自然とそっちに赴いていた。空から降る勢いの強い雨粒がぼくの靴や地面をぼたぼたと濡らしていく。外套は水を吸ってずっしりと重くなり靴下は入り込んだ滴によってべたりと嫌な感触を伝えてきたけれど、足元にあるものの前ではすべてがどうでもよく感じられた。冷たい舗道に身を横たえ雨に打たれ続けている男、黒いマントで全身のほとんどを包み隠して顔に重たげな仮面をぶら下げている男。ぐったりとして動かない?
??の呼吸は浅く、苦しげに震えていた。ぼくは膝を折り慌てて彼の体を揺する。
「ーーあの、大丈夫ですか!」



龍ノ介とにゃめんはきみぺという漠然とした気持ちで書き始めたおかげで秒で詰んだ

最天未完(論破V3)


「何書いてるんすか?」
後ろからした声に振り向くと、天海くんが僕の手元を見つめながら柔らかく微笑んでいる。彼はいつもたいてい学校にいないから、こうやって教室にいる天海くんを見るのは少し新鮮だった。机上トラベル紀行だよ。そう答えると、「へえ」とわずかに弾んだ声があがる。
「見てもいいっすか」
「あ……うん。下手な旅行記だけど」
本を手渡すと、天海くんはこっちに礼を言いながらわくわくとした表情でページを開いた。真剣な眼差しが僕の粗削りな紀行を読み解いていく。とてもじゃないけど超高校級の冒険家に読ませられるような内容ではないのでなかなか気恥ずかしいものがあった。
「最原君」
不意に名前を呼ばれて少しドキリとしてしまう。何?と慌てて返事をすると、彼は輝く瞳を僕に向けて子供のような笑顔を浮かべた。
「これ、現実にしないっすか」


え?と返した僕の手を引いて天海くんは教室を飛び出した。そのまま空港へ向かい飛行機に飛び乗って、何だかよくわからないまま今僕はベネチアでゴンドラに揺られている。隣に座る天海くんは上機嫌な様子で流れていく街並みを見つめていた。水面が夕陽に照らされてぴかぴかと光る。
「なんていうか、やっぱり冒険家なんだね。天海くんって」
「はは。やっぱりってなんすか」
「思いついたらすぐ動ける行動力っていうか、前に進むことへの怖さがないことがすごいなと思って」
天海くんは柔らかく僕に笑うと、夕陽に目を向ける。
「怖さは人並みにあると思うっすけど、それより体が動いちまうんすよね。好奇心が人より強いのかもしれないっす」
「好奇心?」
「俺の場合はあれっすね、冒険心」
少し照れくさそうにはにかむ天海くんに僕も笑みを返す。

小ネタ詰め

・ポケモンサンムーン

屋根から落ちそうになってるバカを見つけて咄嗟に腕を掴んでしまった。そいつはオレを見るなりただでさえ丸い目をこれでもかと丸めやがる。「一人ぽっちでオレさまの根城に来てるんじゃねえよ」ブッ壊されてえのかと言って睨むとなぜかガキは笑った。「でもグズマのおかげで壊れなかったよ」
(ミヅグズ)

「オレさまはお前みたいなガキが大嫌いなんだよ」腕につけた弱さの証をさぞ誇らしそうに輝かせていやがるのがあまりにも癪に触る。まだ現実も何も知らない11歳のガキは生意気にオレの前へと立ちはだかり真っ直ぐにこっちを見ている。壊せるものなら壊してみろとでも言いたげな目、ああ気に入らねえ!
(ヨウグズ)

かあさまは気まぐれなひとでしたから、たまに夜遅く帰ってきてからわたしに絵本を読み聞かせてくれるときがありました。そのときのかあさまからは必ずお酒と香水のにおいがしたので、わたしにとってはそれがわたしのよく知るかあさまのにおいです。「リーリエ、明日はあなたが自分で服を選んでいいわよ」「でも、何を着たらいいのかわかりません。わたしはかあさまが選んでくれる服が着たいです」「……まあ、かわいい子!そうね、それじゃあ明日は……」
(リーリエとルザミーネ)


・TOX2

「ルドガー、週末は旅行に行こう」いつもより少しはしゃいだ様子の兄さんが珍しくて二つ返事でOKしてしまった。聞いたこともない遠い場所まで向かって海や川や山や畑を見て回る。ずっと街の中に住んでいたからこういう景色は新鮮ですごく楽しかった。
最終日、兄さんは子供みたいに泣きながら俺の首に手を回す。月の光がその黒い左手を照らしていた。ああ楽しかった、次はどこへ連れて行ってくれるんだろうか。
(ユリルド)

「ルドガー、どうした?またクラスの奴に何か言われたのか。気にするなと言っただろ。まんまるのネコ、いいじゃないか。俺はかわいいと思うが。…なんだ、笑うなよ。俺だってかわいいって感情くらいあるんだ。おいルドガー、怒るぞ?……」兄さん今日は誰と話してるんだろう。俺じゃだめなんだろうな。
(ユリルド)

オムレツ分史ルドガー「俺はジュードに出会ってから人生が変わった。でもジュードはそうだったかって訊くのが怖いんだ。あいつがたまに遠い目をして空を仰いでるとき、いったい誰の顔が頭をよぎってるのかな…」アルヴィン「お前aikoの歌詞みたいだな(わかるぜ、恋ってつらいよな)」


・逆転

「ちゃんと回り道してくださいね」「やってるよ」「早く着いちゃダメですからね」妙な注文ばかりするみぬきちゃんにてきとうな返事をすると「もう!」と言って背中を拳でどつかれた。一瞬よろけてフラフラと蛇行する自転車の後ろにいても彼女はずっと笑っている。残暑はまだ厳しい。蝉の声がうるさい。
(オドみぬ)

「いい度胸ですねホームズ」いつも害のない笑顔をニコニコと貼り付けているだけのつまらない同居人が、今日は何故か普段からは考えられないほどの強い目をしてボクを睨んでいる。「仮にも医者を前にして優雅にコカの葉ですか」「……キミに関係があるのかい?何も迷惑はかけていないだ」ろ、と言う前に体は宙に浮いていた。腕を掴まれたと認識したのはその一秒後、投げられたと認識したのはその三秒後だ。反転した視界の先でさかさまになったミコトバがボクに向かい満面の笑みを浮かべている。「ホームズ、キミは構われている現状に甘えているんでしょう。ですが私もキミのすべてを受け入れるほど大人にはなりきれていなくてね」
(若ホームズとミコトバ)

「日本人だ」221Bと書かれた扉を叩き中に入ると居た若い英国人、彼は私を一瞥するなりそう呟いた。「歳は20代の…前半?いや後半だな、東洋人は若く見えると聞く。指に特徴的な切り傷、医者だ。家族構成は妻と生まれたばかりの娘が一人、だが妻は最近亡くなった」私の眉がひくりと動いたことにも勿論気がついたのだろう。「今のは失言だ。失礼」「……キミは何です」「私立探偵だ。いずれ世界に名を轟かせることになるだろう。さあ入りたまえよ」
(若ホームズとミコトバ)

ホームズとミコトバとモブ(大逆転)

何が名探偵だクソッタレ!犯人だと言い当てられた俺は事件現場から決死の逃走を遂げ、ボロボロになりながらなんとか町外れまで辿り着いた。ここまで来ればきっと誰も追ってこないだろう。それに逃げる時に探偵の横にいた鈍そうな東洋人の男を斬りつけてやったから、そっちの処置にももたついているはずだ。ああ、最後に見た探偵の間抜けヅラ!思い出すだけでも気分がいい!頭ばっかりこねくり回してるのが悪いんだああいう手合いは。結局いざって時には一歩も動けない馬鹿しかいない!
「やあミスター!キミは考えていることが分かりやすいな。ボクに言いたいことが山ほどあるようだ」
急にどこかから声がした。後ろからだと察した瞬間、そこにいる「誰か」が俺の肩に手を置く。反射的に振り返った直後視界が一瞬白く染まった。次いで激痛が顔中に走る。殴られた、と分かったのは体が地面に倒れ込み腕が妙な方向に曲がったあとだった。このくそ探偵、どうやら達者なのは頭だけじゃなかったらしい。
「奇遇だな、ボクもキミに言いたいことが山ほどある。ああ鼻と腕が折れたようだが幸運だと思ってくれよ。ボクの友を殺しでもしていてみろ、そんな程度じゃ済まなかっただろうね」
「ホームズ、そのあたりでやめておいてください。彼の応急処置をするのは私ですよ」



監督ガイリッチーみたいなノリのホとミ見たいよ〜〜………
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