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龍アソ(大逆裁)

※口紅プレイ的なアレ
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ぼくの部屋のベッドの上。組み敷いた亜双義の唇に、ぼくは慎重に赤を塗りつける。それに対して、亜双義はずいぶん不愉快そうな顔をした。確かに妙な感覚だとは思うけど、だからってそんなに眉を寄せなくても。
「なんのつもりだ」
「いやあ、似合うかなって」
ぼくに塗られた口紅を、亜双義は唇同士をくっつけたり擦り合わせたりしながら確かめる。おかげで赤色がまんべんなく唇に乗って、より鮮やかで扇情的な色味をその顔に宿した。
「……しかも何故キサマも塗っている」
「いやあ、ぼくだけつけてなかったら怒るかなって……」
はあ、とため息をひとつつかれる。呆れられているなあと思いつつ、息を吐くその唇につい目が向いてしまう。蹂躙してしまいたい。色も消し飛ぶほど。
亜双義はぼくの目を見つめ直して、そのあと唇に目をやる。しばらくそこをじっと見つめていたかと思うと、不意にぼくの腕をぐいと引っ張った。うわあと我ながら間抜けな声を出して引き寄せられた先には、亜双義の顔が間近に存在していた。どきりと脈打つぼくの鼓動もお構いなしに、亜双義はぼくの唇に指を這わせる。そしてそのまま口紅をぐい、と横に引き伸ばされた。
「キサマは赤が似合うな。可愛らしいぞ、成歩堂」
そう言って亜双義は不敵に微笑んだ。歪む唇が赤を際立たせる。目眩のように頭がくらくらとして、導かれるようにぼくは亜双義の赤に自らのそれを重ねた。噛みつくように中を暴いて、無我夢中で互いの色を混ぜ合う。果たしてどちらがどちらの色だったか、もうわかりはしない。
「亜双義は、かっこよくてきれいだ」
口を離したすきにぼくがそう告げると、亜双義は柔く微笑んだあとにまたぼくの頭を引き寄せた。

龍アソ未完(大逆裁)

夢を見た。いや、夢じゃないのかもしれない。そうだったら嬉しい。そこでは、亜双義がぼくの首を弱くはない力でぐっと絞めていて、ぼくは良い感じに死ねそうだった。亜双義はこんな風にぼくのことを殺しはしないと思う。けれど志半ばで死んだあいつが死の間際どういう思考を働かせたかなんて、ぼくにわかるはずもない。あいつの死にまったく気づかなかったぼくのことを、恨みながら死んでいったのかもしれないし。殺したくて成仏もできないのかもしれない。ぼくは何をできる立場でもなかった。ぎゅうと首を締められていくたび、意識が朦朧としてくる。やがてついに意識を手放したぼくは、気がつけば深い水の底に体を沈めていた。下には砂利がある。川、だろうか。少なくとも海じゃない。死ぬのだろうか。この水の中で。そう思い、ならばと目を瞑る。

龍シャロ(大逆裁)

「ではミスター・ナルホドー。推理と論理の実験を始めるとしようか」
そう言ってぼくの頬を撫でるのは、あのシャーロック・ホームズである。弄ぶように動く指の隙間からはさまざまな感情や騙りがこぼれ落ちていく。
「ボクがこれから暴くのは、そうだなあ…キミのすべてだ」
「…すべてって?」
「それはもう、すべてさ」
そう微笑む唇は楽しげだ。もうとっくに暴いているくせに、心ゆくまで茶番を楽しもうとしている。その瞳を見るたびぼくは頭を鈍器で殴られているような気持ちになる。そういうこともきっと、知っているのだろう。そんなぼくの熱く燃える魂を見据えながら、彼は得意気に微笑んだ。
「ほら、またひとつ見抜けた」
そしてぼくに口づけるのだ。何を見抜いたかはすぐにわかる。自分でも自覚しているくらいの、実に大きな事実だ。それを暴かれたところで、きっと彼がふだん提示する様々な衝撃のうちにはきっと入らないだろう、と思う。……けれどぼくは息をのんだ。


お題「腐った衝撃」でした

龍アソ(大逆裁)

キサマに仇をなす者はこのオレが始末してやろう。そう言って亜双義はやたらに爽やかに笑った。ああ、冗談が下手なのかなあ。ぼくはぼんやりとそんなことを思いながら、あははと笑った。「キサマ、何もわかっていないだろう」なんていう亜双義の言葉はそのまま聞き流してしまった。それが一ヶ月前の話。
 足元に転がっているのは見たこともない凶器だった。いびつにひしゃげて転がっている。その先にあるものを極力見ないようにしながら、ぼくは顔をあげて亜双義を瞳に映した。亜双義は微笑んでいる。
 「そんな顔をするな」
 「キサマ、やはり何もわかっていなかったな」
そんなことを言われても、ぼくはこんなことわかりたくもなかったよ。おまえがぼくのために未来を閉ざすだなんて、考えただけで恐ろしかったのに。ぼくはこれからどうしたらいい。おまえに何をしてやれるというのか。
 「くだらんことを考えているだろう」
 「そりゃあ、考えるさ」
「無駄なことだ。キサマはもう何も考えずにオレの傍にいればいい」
そんな難しいことを言う。ぼくは亜双義がなにより恐ろしいと思った。どうしてぼくなんかのために人を殺したんだ。呟くと、亜双義は呆れたようにため息をついて、それから笑った。相棒だからだと。


お題「ねじれた凶器」でした

小ネタ詰め

大逆裁

「成歩堂龍ノ介。オレは、キサマという男を愛している。…………………し、信じている」「……………う…………うん」「言い間違えてしまったのですねカズゴリさま!?墓場まで持っていこうとしていた想いをまさかの状況下で暴露する形になってしまわれたのですねカズゴリさま!?!?」
(龍アソ/カズゴリくん)

「今すぐキサマをオレのものにしてやる」なんて言われてしまうとぼくという人間はもう身動きがとれないのである。だってぼくは亜双義一真を恋い慕っているんだもの。どうにでもしてほしいと天辺から爪先までが叫んでいる。でも亜双義一真は続けてこう言った。「だからオレをキサマのものにしてみせろ」
(龍アソ)

机がバンと派手な音を立てる。静まり返る法廷内でただ一人、強力な意志を身に宿す者がいた。正確には、オレの隣だ。思えば出会いは去年の茹るような夏の日、あの忌々しき弁論大会で初めて目にした時よりも、その眩さは増している。ああ、腐った司法に冒された腑抜けども、魂に刻めこのまなざしを!
(龍アソ)

「死んだならそれなりにしておいてくれよ!!なんで今さら化けたりなんかするんだよ!ぜんぜんおまえらしくないじゃないか!!」「好きだ」「そんなこと聞きたいんじゃないんだよ!ばかやろう!!ぼくもだよ!!!」「泣くな泣くな」「泣"い"て"な"い"よ"!!!」
(キレ歩堂と霊双義)

(家に帰ると亜双義が死んだフリをしています)
「あっはっは!驚いたか?ドッキリだ」「いやでもおまえ肌が土気色なんだけど」「ドッキリだ」「手が死んだときのあの形のままなんだけど」「ドッキリだ」「死んでるよ!おまえ絶対死んでるよそれ!」

ぼくは死んだらきちんと羽が欲しいのだが、死んだアイツときたらなんにもつけていなかった。生きていますとでも言いたげな風貌なのである。勘違いしてしまいそうなほどに。「おまえ、きっと羽似合うのに」「…冗談だろう」その困り顔すら生者に寄せてきているようで、なんだか腑に落ちない。
(龍アソ)

その鋭く光る刃を見るたび、なんだかいつかおまえがぼくを殺してくれるような気がしてならないのである。べつに死にたいわけではないはずなのに、「殺してくれる」だなんて思ってしまうほどその刀身が美しいからだろうか。おまえによく似ている。「…なんだ。斬られたいか?」「…ああ、ちょっとだけ」
(龍アソ)

いつかこの刃に血肉を与えるとするならば、それはコイツのものがいい。そう考えながら隣の相棒を見やる。相も変わらず不規則な光にまみれた、熱く青く恐ろしい男だ。オレのすべてを賭けてでも中を暴いてみたくなる。その血を一度全身で受け止めてみたいと言ったら、キサマはどんな顔をするのだろうか。
(龍アソ)

亜双義「成歩堂、今日は"ざぎん"あたりで"しーすー"でも食おうではないか」ガバノ介くん(業界用語を使いこなす亜双義…なんてカッコいいんだ!!!!!!)

一寸先は底無しの闇。その闇の先を親友はいま覗きこんでいる。オレはその闇を心底疎ましく思った。ばかばかしい。コイツにお前のような薄汚い黒は不釣り合いだ。オレですら覗きこまれたことなどなかったのに。「オレ以外の地獄に微笑みかけるな」成歩堂の背中にそう呟く。振り返れ、いや、振り返るな。
(龍アソ)

「おまえがしてたみたいに枕の下に法律全書を敷いてみたら、なかなかどうして寝心地がよかったんだよな。でも朝起きたら法律全書を枕の下に敷いてるのをすっかり忘れちゃって、部屋中を探し回る羽目になった…。もうやらないほうがいいかもなと思ったよ。…あ、なんだよ。笑うなよ、亜双義」
(龍アソ)

「成歩堂!結婚するのか!オレ以外のヤツと!!」「うわっ何!?唐突に化けて出るなよ!!」「相手は!?ちゃんと早口言葉は言えるのか!?」「そんなとこ基準で選ぶわけないだろ!苦手なほうだよ!」「何だと!?キサマに釣り合うようにと練習したオレの生前の苦労をキサマ…あっ」「えっ」
(龍アソ/霊双義)

「好きならそう言ってくれてたらよかったのに」「言ってどうなる」「…おまえらしくないな。きっとどうにでもできたよ」「根拠は?」「ぼくもおまえのことが好きだったから」「あっはっは!そんなこと、知っていたに決まっているだろう」
(龍アソ)

ホームズ「ミスターナルホドーはキレイな目をしてるなあ。ずっと見ていたいくらいだよ」龍ノ介くん「(抉り出してホルマリン浸けにする気だ………)」
ホームズ「このままずっと永遠に一緒にいられたらいいね」龍ノ介くん「(永遠にされる………)」
(龍シャロ)

「うわーーん今日も死にたくなるような朝だよぉーー!!こうなりゃヤケだ!さあミスターナルホドー!思いきって心中しようじゃないか!」「いいですよ」「えっ」「いいですよ」「えっ」「テムズ川でいいですか?」「えっ待ってこわい」
(ほのぼの龍シャロ)

「わあミスターナルホドー瞳孔開くとすごく可愛いね。おやおや泣いてるのか?まだ3本しか注射してないぞぉ。法廷ではあんなに我慢強いのにいったいどうしたんだミスターナルホドー」
(龍シャロ)

「どうしてホームズくんのことパパって呼んじゃダメなの?」「…ううん、そうだな…」そこで何を言おうか少し考える。嘘は無謀だ。この子の前じゃ、嘘はただの真実への足掛かりである。「いつかきっと言うよ」「…うん、わかった」この子は時折、物分かりが良すぎると思う。倫敦の霧を吸い込んだように頭が曇った。
(ホムアイ)

「御琴羽のところのお嬢様、子どもが産まれたそうよ」久々に帰った実家で母にそう告げられた。ぼくは唖然とした後、心の底から良かったと微笑んだ。…はずだったのだが、なぜか驚くほど虚しくなった。この空の下で、あの時の少女が今や母親として生きているのだ。その日、ぼくは久方ぶりに酒を呑んだ。
(龍ノ介と寿沙都)

↓ここからコピペ改変

カズワン「恋仲になるとするならどんな女性がいいんだ」龍ノ介「わりかしいつも一緒にいてくれて、散歩にも喜んで付き合ってくれて、寂しいときは傍にいてくれて、夜抱きしめて寝られるような人かな」カズワン「全部オレでいいではないか」龍ノ介「ほんとそれ」

寿沙都「男性は命の危険にさらされると性的魅力が増すそうです」アイリス「じゃあホームズくんに飽きてきたら半殺しにしてみるね」

グレグソン「首席判事閣下、こちらバカには見えない服でございます」ヴォルテックス「何も見えないな」グレグソン「そんなまさか。バカでなければ見えるはずです」ヴォルテックス「そんな服…見えない…。もう…グレグソンのことしか…見えないよ…」グレグソン「……バカ」


その他

「牙琉検事て怒ると牙琉先生にクリソツですね」「は????正気かいおデコくん」「あっほらクリソツ」
(逆裁4/王響)

パパ「やはりタバコは肺にガンガンきてナンボだな」兄さん「ルドガーはそんなこと言わない!!!!!!!」
パパ「あそこの店のソープ嬢8割ババアだったぞ」兄さん「ルドガーは!!!!!そんなこと言わない!!!!!!」
パパ「兄さん大好き!結婚しよ!」兄さん「それは言う」
(TOX2/ユリヴィク)

「兄さん、石原裕次郎がシャッてするやつ下げて」弟の懇願を聞き入れ、俺は石原裕次郎がシャッてするやつを下げた。俺たちを嘲笑うように浮かぶ月が、石原裕次郎がシャッてするやつに隠される。「石原裕次郎がシャッてするやつの隙間から、月が見てる」そう呟き震える弟の体を、俺はきつく抱き締めた。
(TOX2/ブラインドが思い出せなかった記念)

ルドガー「やめてくれ!やめてくれ!」
ガイアス「オッケー」
ルドガー「サンキュ」
_人人人人人_
> 優しい世界 <
  ̄Y^Y^Y^Y ̄
(TOX2)

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