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折兎→虎未完(TB)

好きな人がいるんです、と僕に告げたバーナビーさんは世界中のどこを探してもこんな人はいないと断言できるほどにうつくしく、幸せそうであった。でも幸福を湛えた笑顔の中には確かに悲哀と呼べる感情も含まれていて、ああ、報われない恋をしているのだろうか、と直感的に思う。恋をすると他では得られない充足感と共に途方もない寂寥感が押し寄せてくるものだ。恋愛経験はさほど多くない僕だが、それぐらいは理解していた。しばらくの間のあとに放った彼の言葉は、予想通り、悲恋を憂う内容だった。

「でも、彼にはもう奥さんも娘さんもいるんです。奥さんはもう、亡くなってらっしゃるんですけど、彼は今でも奥さんを愛しているんです。とても強く、愛しているんですよ」

だから僕が間に割り入る隙はないと、そう言いたいんだろう、彼は。僕なんかに振り向いてくれるはずがないと、そんな風に言いたいんだろう、彼は。

小ネタ詰め

歯を食いしばるような恋人関係だったと僕が呟けばアルヴィンはきちんと無責任に笑ってくれるのだった。いい加減に見えて実は海のように深く考えているのだこのひとは。そういうところが好きだったけれど嫌いでもあった。こういうところだけではなく僕とは違った彼のすべてに2面の感情を見出してしまったから僕たちは終わったのだろうね。愛していると告げた唇に隠した心が大嫌いと囁いているような恋愛感情が果たしてこの世界のどこにあろうか。自分でも把握できない想いに振り回されるのはとても苦しかったけど少し楽しかったよ。僕らは最後まで曖昧で、不確かなまま幕を引く。目前でふと微笑んだ彼の笑顔だけはためらいなく好きだと言えた。
(ジュアル/次はもっと単純な恋をしよう)

「上だ!」「根拠は!?」「うう…じゃあ下だ!」「勘で言わないでください!」「じゃあ…エンダアアアアアアア」「イヤアアアアアイウィルオールウェイズラビュゥゥゥゥゥウウウウウウウウウ」
(3話兎虎)

混ざり合って溶け合って怖くなって震えが止まらなくなった。それでも僕は張りつめた生命線をギリギリのところで維持している。ちゃんと彼が作ったご飯を食べて、睡眠をとった。「なぜ生きようとするんだい」なにもしんじられないくせに。今日も夢の中の誰かが僕を嘲笑う。
(19話あたりのばにちゃん/私とワルツを)

「ミスド半額だってよ!俺あの甘いポンデリング食いたいわ」「お金がないからダメだよ!」「なんでだよ!また無駄遣いしたのか!「うん」「信じらんねえ!」「こんなに甘いリングを買っちゃったからね…(パカッ」「指輪…?」「君の薬指にオン・ザ・リング…!」「信じらんねえ…!」
(ジュアル/RTネタ)

「ねえ、アルヴィンは何がしたいの?」「ごめ、なさ、」「殺してなんてほざいて、構われたがってるのバレバレだよ。せっかくミラからもらった命を侮辱してアルヴィンはいったい何がしたいの」「優等せ」「ジュードだから。アルヴィンの価値観からつけられたあだ名なんて反吐が出るからやめてくれる?」
(ジュアル/ジュードくんにいつでも殺してくれていいんだぜ的なこと言ったらフルボッコにされたアルヴィンくんペロンペロン)

彼に触れている途中の意識はどこか曖昧で浮遊感に満ちていた。バーナビー、と僕を呼んだ低音さえ夢の中の話だったような気さえしていた。いつもどおりにベッドの上で目が覚める。鳥のさえずりと共に、真横で大きな寝息が聞こえた。
(朝になった、夢じゃなかった/マジ事後4545%兎虎)

「俺記憶喪失になったっぽい」「は?」「昨日の記憶全然ねえんだよ」大根役者が悪あがきを試みていた。下手くそな演技ですね、そんな言葉を口にするのも面倒だった僕は大きな溜息を吐き出す。「なかったことになんてしませんからね」釘を刺せば今度は彼が嘆息した。
(あれはなかったことにして欲しい)

もう失いたくないんです、と頬に涙を伝わせてバニーは訴えるのだ。そうだなと相づちを打ちながら俺もこっそり泣いていた。どうか一人にしないでください、震えた声で紡がれるそれが愛しくてたまらなくて、おまえを一人になんかしないよと呟いた。
(二人でいこうね/マジ依存1000%兎虎)


最後の三つのお題は診断メーカーさん(htp://shindanmaker.com/125562)にお借りしました
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