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ユキハル(つり球)

宇宙人によく似てるらしいけど中身はすっごい人間っぽい僕の初めての友達は、赤い髪をひらひらさせて僕を愛してるって言った。僕は、そんな言葉知らなかった。初めて僕から見たユキの宇宙人みたいなところを見つけた。言語が違うのかも。それとも交信失敗かな?びびび、びびび。アンテナはちゃんとぴーんって立ってるのにね。ミラクルミラクル、くるくる回る僕のしこーかいろをユキはうまく受信できたのかな、なんだかあたふた慌てだして「やっぱ気持ち悪いよな」って言ってる。気持ち悪い、きもちわるい?違う、ユキ。そうじゃなくて、僕わかんないんだよ。愛してるってなんなんだろう、なんでユキ、僕に愛してるって言うんだろう?頭ぐるぐるしちゃって目も回ってきちゃったからユキに訊いてみることにした。ねえ、愛してるってなに?僕それわかんない。って。そしたらユキは突然顔を髪の毛とおんなじくらい真っ赤にして、えーとかあーとかうーんとか言い始める。ユキもわかんないのかな?愛してるってすっごく難しい言葉なのかな?うー、僕難しいこと考えるの苦手だ。わーってなっちゃうよ。

「愛してるっていうのはな、その、すっごく大切なひとに言う、ええと、特別な言葉なんだ」
「そうなの?」
「う、うん」

なんだ、そうなんだ。じゃあ難しいことなんてなんにもないんだね。愛してるーって、ステキな言葉なんだ。僕はなんだか胸がぽかぽかして、顔がにこにこになった。こんな気持ちになれるって幸せだなあ。愛してるっていい言葉!

「じゃあね、僕もユキ愛してる!すっごい愛してるー!いえーい!」
「なっ…!」

愛してる愛してるーって何回も言ってたら、ユキがまたオコゼになっちゃった。なんで?


ちょっと前のやつ

花村と足立(P4)

花→主→足
※花村が病み気味
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「よくよく考えてみたら」
「兆候はあったよ」
「あいつ、たまに申し訳なさそうな目で」
「俺のこと見てたんだ」
「そのときに、訊いてやればよかったんだよなあ」
「何かあったのかとか」
「悩みがあるのかとか」
「誰かに脅されてるのか、とか?」
「訊いてやればよかった」
「あいつ、きっと俺のせいでこんなことになっちまったんだな」
「あんなに頼りがいのあるヒーローだったのに」
「今は見る影もない」
「悲しいですよ」
「あいつが、リーダーをやめたことについては、俺はまだ納得できてるんですよ」
「疲れたんなら、嫌なら、やめたっていいと思ってるんですよ」
「だってあいつ、まだ俺らと同じ高2だし」
「重荷とか、そういうの感じることもあると思いますよ」
「でも、おかしいですよね?」
「リーダーに疲れて、もう嫌で」
「あいつはリーダーをやめた」
「それだけで、もうこの問題は片づいてるはずじゃないですか」
「それがなんであいつは」
「あんたなんかのとこに行ったんだ」
「おかしいですよね」
「あいつ、たまに変なミスしたり、間違えたりもするけどさ」
「こんなバカやるようなやつじゃないんですよ」
「おかしいですよね?」
「…まだわかりません?」
「じゃあ率直に言わせてもらいますけど」
「お前、あいつのことそそのかしたんだろ?」
「おかしいんだよ、どう考えても」
「あいつがお前なんかのとこに行く理由が、必要が、可能性が、意味がないんだよ」
「なのにあいつ、あんたの傍にいますよね?」
「お前の傍にいるんだよな?」
「おかしいですよね。これおかしいですよね」
「あいつが自分の意思であんたんとこに行くわけないですよね?」
「あ、もしかしてあんた」
「あいつのこと脅してんじゃねえの?」
「ああ、そう!そうだったんすか!」
「あーそりゃ納得だわ、はは、なるほど」
「そう来たらもう、決心つきました」
「殺しますあんたのこと」
「俺だってこんなことしたくねーんすよ?」
「ただ、あいつが絡めば話は別だ」
「もうなんの話も関係ねえわ」
「足立さん死んでくれよ」

最近の高校生って、血の気が多いんだなあ。銀色に光る奴の殺意を正面から浴びながら、しみじみとそんなことを思う。結論としては、奴のそういうヒステリックは僕にとってわりとどうでもいい事柄だった。無味乾燥な感想しか湧いてこないのだ。殺したいなら殺せばいい。そうしたら君の大好きな彼も喜ぶよ。たぶんね。
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