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ホームズとミコトバ未完(大逆転)

名探偵も人間だ。たまには捜査中に対象にまんまと見つかり拘束され、こうして拷問にかけられそうになることだってある。今回の犯人の部下であるというその男は、イスに縛り付けられたボクを見つめながら恍惚の笑みをじっとりとその顔に浮かべていた。おそらくシュミの合わない人種だ。善だ悪だという話を持ち出す気はないが、きっとその性根がボクの好みじゃない。
「シャーロック・ホームズと言ったか?探偵だそうだが、拷問を受けるのは勿論初めてだろう。大丈夫、最初は爪を剥がすくらいのところから始めるよ。さてどの工具が良いか……」
楽しげに語る男は重そうな工具ばかり入った箱を何やらがさごそと漁りだす。彼の言うとおり拷問の経験は初めてだ。爪を剥がすというのはよく耳にする方法だが、やはり使い古されているだけに結果が芳しいのだろうか。そう思考していた時、目の前の男の背後にぼんやりと人影が見えた。よく目を凝らしてみれば、だんだんと見知った人物の顔へとピントが合っていく。いや見知ったどころか、毎日おはようもおやすみも言い合っている人間だ。やあミコトバ。声を出さずにそう口を動かす。彼は音をひとつも立てないまま、ゆっくりと男の後ろを歩いていた。その姿に釘付けになるボクに視線を合わせるなり、人差し指を口につけて「静かに」と口だけで合図を送ってくる。


アンクルパロ

小ネタ詰め

・P5

「もう来ないかと思ってた?」帰ると明智がカウンター席に座っていて、俺を見るとその目を細めた。男は上機嫌な様子で出てきもしないコーヒーを待っている。名前を呼んだら返事をしたから何だか可笑しかった。「お前なんで死んじゃったの?」明智はどこか嬉しそうに笑ったが、今度は返事をしなかった。
(主明/今度は愛妻家パロ)

お母さん達捨てられちゃった、ごめんねと言って泣いた母はその後すぐ死んでしまった。親戚達は俺をゴミでも見るかのような目で見てくる。父を絶望させるために生きようと決めてからは友達なんて作ってる暇はなかった。「居場所ないんだ、俺達」猫毛の男はそう言って笑う。馬鹿なんじゃないかと思った。
(主明)

足掻いてみたくなったと言って明智は俺たちの手を取った。ようやく本当の仲間になった明智は以前より口と目つきが悪くなったが、その分よく笑うようになった。「明智」「なんだよ」「獅童を倒したらさ」俺と付き合ってくれないか、と伝える直前にいつも目が覚めてしまう。いつ返事が聞けるのだろうか。
(主明)

一度だけあいつと映画を観に行ったことがある。どうして行ったのかは忘れたが、観たのは親子ものの映画だった。お前は俺の宝だと父親が息子に告げるだけのつまんねえ映画。けど、あいつは観終わったあとに俺を見つめて「いい映画だったな」と呟いた。その時俺ははっきりと、俺はお前を殺せると思った。
(主明)

踊ってるみたいだなんて言ったらお前は首を傾げるだろう。静かに俺を描いているお前と、静かにお前に描かれている俺の視線だけがずっと交錯している。俺とキャンパスを往復する目はステップを踏んでいるようだ。俺はお前という額縁の中で手を引かれてただ踊る。誰もいないダンスホールは心地がいい。
(主喜多)


・TOX2(ユリルド)

「体調は?」開口一番そんなことを言うもんだからこっちは思いきり面食らってしまった。もっとも、向こうも割に元気そうな俺を見て少々驚いた様子だったが。「大した事ないです。寝たらよくなったんで」「…そうか」ぶっきらぼうにそう呟いたユリウスさんは、暫く部屋の入り口で棒立ちになっていた。きょろきょろと部屋を見回したあと、突然足を踏み入れて俺の目の前まで歩いてくる。と思えば今度は弾けるように俺から離れ、近くのソファに雑に腰掛けた。でもまたすぐに立ち上がると何か言いたげにこっちに視線を送る。「…あの」何か?と言おうとした俺をすぐさま彼の言葉が遮った。「我慢の限界だ」「はい?」「自分の気持ちを押し込めようと努力したがもう耐えられない。はっきり言おう、俺は君の父親のことを憎んでいる。奴のしたことは一生かかろうと許すことはできない。それに君自身は無計画で、危なっかしくて、見ていていつも心配になる。しかしそれでも言わせてくれ、愛していると」
(分史/高慢と偏見パロ)

「ユリウスさんってさ、何か企んでる?」ただ螺旋階段を降りてきただけで様になる彼にそう声をかける。少し驚いたように丸められた瞳はそれでもまだ涼しげだ。いけ好かない、っていうのはこういうときに使う言葉なんだろう。「あなたに会うたびに『お前はバカだ』って言われてる気分になるよ」そんなことは自分が一番わかっている。俺は大バカだ。そんな旨の言葉を吐きながらその人に微笑む(嘘だ。少し睨んだ)。彼は暫く感情の感じ取れない目でじっと俺を見つめた。やがて口を開いて「そんな」と発したけれど、またすぐに閉口する。彼は珍しく、動揺しているようだった。「…馬鹿だなんて……」
(分史/ブリジョパロ)

「兄さん、俺じゃだめだったんだろ」「違う、お前じゃないとだめだったんだ、だから俺はお前をこんなところまで」「でも俺じゃだめなんだろ?なあ、俺だからだめだったんだよ、俺じゃなかったら兄さんはもっと、……ああ、袖のとこ、血でべたべたじゃないか。洗ったら落ちるかな……」


・名ピカ(ティム+ピカチュウ)

「ティム!お菓子のストックが切れたぞ!」バーン!と扉を開けてピカチュウが入ってきた。んだけど、今入ってこられるのはぼくにとって最悪のタイミングだった。何故かって、「そういう」雑誌が机に広がった状態だからだ。「あの、ピカチュウ」なんと言おうか考えているぼくになんて構わずピカチュウはずかずかと部屋に入ってくる。「なんだあ?落ち着かねえな。何か悩みでも……」と、ピカチュウがぼくの机に焦点を合わせる。その途端、彼はしばらくじっとしたあとににんまりと笑ってみせた。いやな笑顔だ。「オーケーオーケー、悪かった!いや分かるぜ、オレも男だからな。お楽しみの邪魔は協定違反ってヤツだ。じゃ、心ゆくまで楽しんでくれよ、相棒!」アディオス、とキザな挨拶をしてからピカチュウはサササと部屋から出ていく。ドアを閉める直前にはウインクまでされた。いや、理解があるのはすごくありがたいんだけども、これはこれで嫌だな。

「ティム、聞いて驚け。オレという名探偵さまは星にも詳しいんだ」「ほんとかなあ」「疑うのか?じゃあ空の星をどれでもいいから指差してみろ。名前を全部答えてやる」「じゃあ、あれ」ぼくの指を目で追ったピカチュウは見るからに難しい顔をした。そしてこう呟く。「あれは新しい星だ。赤くて一番光ってるから、おまえの星だな。ティム」「はは、やっぱり知らないんじゃないか」「新しい星を発見しただけだ」


・その他

「重力って信じてます?」唐突に彼女がそんなことを言ってきたので、いつもの突飛だろうと解釈してオレはただ笑った。「そりゃあ勿論信じてるよ」「ふうん。これでも信じます?」パチン!と彼女が指を鳴らして、オレの体は宙に浮かんだ。ああ忘れてた、マジシャンに物理なんてあってないようなものだ。
(逆転4/オドみぬ)

実際俺は自分でも嫌になるくらいあき穂に依存していて、あき穂がいなくなったら今度こそ全部どうでもよくなっちゃっておぞましい人間になるんだと思う。でも、だからってそんなのいちいち伝えないだろ。俺が言うのはせいぜいこれくらいだ。「アキちゃんさっきからずっとパンツ見えてるよ」「…嘘!!」
(ロボノ/カイアキ)

「海翔くん、映画とかって観ますか?」「そんなには」「あのね、インターステラーって映画があって。ウラシマ効果…あっ、知ってます?」「知ってますけど。…何言う気?綯さん」「えへへ。もし海翔くんとの時間がずれても、毎年お誕生日祝いのビデオを送りますからね」「怖がらせるのやめてくれます?」
(ロボノ/八汐飛行士×綯さん)

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