トゥルーハーツ! 3



♪ガキのくせにと頬を打たれ 少年達の目が歳をとる 悔しさを握り締め過ぎた 拳の中 爪が突き刺さる

(ファイト!中島みゆき)


アフリカあたりの、なんていう部族か忘れましたが、その部族の、年に1度の御祭りの様子をテレビで観ておぼえています。イケメンコンテストをやってました。

年頃の男達が1列に並び、音楽に合わせて踊りながら、目をギョロギョロさせて、歯を剥き出しにする。その部族のイケメンの基準は、白い目&歯の、際立ち具合。その表情アピールぶりは、我々社会のイケメン基準である爽やかスマイルのようなものではなく、インドネシアの神獣、ランダとバロンみたい。

で、年頃のオナゴ達はそれを遠目から、どことなく恥ずかしがりながら観ているのですが、やがて一人づつ、男達の列に近寄って、誰が一番イケてるかを指していく。みんなメチャメチャ恥ずかしそうで、一体誰を指したのかわからないような微妙な仕草で、そそくさと戻ってゆく。

こっちから見てると何が何だかサッパリわかりませんでしたが、とにかく村一番のイケメンが決まりました。
で、その彼には牛一頭だとか好みの結婚相手とかが与えられるわけでもなく、たんに、みんなで祭りの成就を祝って楽しく踊って踊って踊りまくって、はい、おしまい。
なんだかみんなスンゲエ、ハッピーそうでした。

背景に広がる大地はカラッとしていました。世界に一つだけの花 みたいな歌も、いりませんでした。









トゥルーハーツ?



♪あたし中卒やからね 仕事を もらわれへんのやと書いた 女の子の手紙の 文字は尖りながら震えている

(中島みゆき ファイト!)

この詩は、「中島みゆきのオールナイトニッポン」に届いた、リスナーからの実際の手紙のことであったらしい。それを知った中学生の私はオールナイトニッポンも聴きたくなったが、部活でくたびれていて深夜まで起きていられず、ほとんど聴いた記憶がない。でも1度か2度、眠いのを死ぬほど我慢しながら聴いた。

異常に明るくはしゃいでいる、歌姫中島みゆき。私は、大人の世界ってえのは単純じゃねえんだべなあと、なんとなく、なんとなくおもった。

ゲームセンターの「誕生日相性占いマシーン」で、僕(中二)と中島みゆきの相性を占ったこともあります(笑)。相性率100%でした(笑)。私にとって、みゆきは「好きな歌手」ではなく、フィアンセ候補でした(笑)


さてしかし。「ファイト!」に変に感化されたつもりはないのですが、私は、高校進学などしたくありませんでした。進路志望は「絵描き」でした。絵が好きだったわけではありません、裸の大将山下清(つーか芦屋がんのすけ)に憧れてしまったのです。よーするに、裸で放浪してオムスビを貰って暮らしたかったのである(笑)。そんな進路を一体誰が肯定してくれるというのでしょう。


でもその後、女にモテたくなってしまった(笑)ので、裸で放浪はせずディスコに通うことにした(笑)のですが、女子と会話していて「夢に向かってひたむきに生きる人がステキだわ」とかいうわけのわからない話になると、複雑な思いでしたね。ひたむき=オマエとはサヨナラなんだよ。

♪お前がいくら めかしこんで 俺の前に やってきても そんなことには かまっちゃいねえ 俺はただおまえと ヤりたいだけ

(THEルースターズ 恋をしようよ)


♪うらみます うらみます あんたのこと 死ぬまで

(中島みゆき うらみます)

今回の記事でそもそも何が書きたかったのかわかんなくなってきたんで、これでおしまいです。







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