腰と膝に緩やかなカーブがある安眠ベッドと、中国武術の姿勢と、老人の姿勢は、似ている。しかしそれぞれ決定的相違がある。

まずベッドは立位ではない。中国武術姿勢と老人姿勢の違いは、中身(氣)。

しかしどれも共通するのは、重力に抗わない(抗えない)姿勢ということである。


強健術や古武術は、これに『芯』が入る。そこで私は、立禅気功姿勢と安眠姿勢と、肥田式強健術の「聖十字式操練」を掛け合わせてみた。つまり聖十字動作をアレンジしてみた。膝はやや曲げて脚を空中に挙げながら行ってみたのです。

おそらくこれは巷の大腰筋トレーニングとも似てくるのかもしれませんが、肥田式の特徴である腰と腹の使い方は、ここで大いに生かされる。6パックをつくるのではなく、腰を入れて腹は十分に伸ばすのです。

そこで丁度良い姿勢を決めたとき、足先から脳天まで、統一したチカラが伝導する。


私は、単純に、筋トレが嫌いです。筋トレならではの「何本を何セット」とかいうやり方が、退屈かつ苦痛きわまりないからです。この運動は、そういう反復運動ではありません。繰り返し数回行うとしても、その中身は「チューニング」でありまして、よりキツさに耐えるとかじゃなく、逆に、よりラクになっていくのです。肥田式簡易強健術だって同じだとおもいます。




私がときどきこうして発信するシンタイコウメッセージは、役に立っていますでしょうか?