フロウするストロウ

♪ 誰か プラスチック

止めて プラスチック

海が 海が 汚なくなる(キタナクナルー)


(GGB プラスチックを止めてくれ)




間もなく発売されるスーパーカブC125。
リアボディは鉄板なのに、フロントはプラスチックだそうです…


私はバイクの運転が下手です。それでもイイ気分が味わえます。いい気分とは、今、今生きてんなあ! 一秒先は知らねえなあ! って感じられることです。

走り終えて停めたバイクの鉄マフラーが冷えて、チンチンチンと鳴る音が好きです。チンとチンのあいだにある、チンチンを包みこむ静寂が好きです。


♪愛されないのは

咲きつづけるから

愛されないのは 枯れないから


戦場に咲いてしまった

銃声を聞いてしまった

何一つ選べなかった

戦場に咲いてしまった

不死身の

不死身の

不死身の花


(ハイロウズ 不死身の花)







フォロースルーして振ろう

テニスや野球は、球を打つ瞬間にチカラを込めたらあとはどうでもいいというわけではなく、スイングには始動→インパクト→フォロースルー、と軌道がある。
ちなみにイチローなんかを見てると、インパクトの瞬間すらチカラを込めてないというか、むしろそのときこそチカラは込めていないように見受けられる。

指圧マッサージも、グッと押すインパクトがものをいう訳ではない。つーかチカラなんて込めたらすべて台無しだろ。 力自慢のマッサージ師がいるけれど、どうかとおもうよ。ギュウギュウ揉まれたい人も少なくないが、それもどうかとおもうよ。


肥田式強健術におけるインパクト(本動作)のとき、見た目にはビッ!と型は止まるのですけれども、決して中身、内部は、止めないのである。
気功を知らない人が気功のモノマネをするとき、『ハーッ!』とかいって体をチョー固めますけど、まるでそんなかんじで肥田式強健術をやっていては、どうしようもない。『中心に力を込め云々』というような言い方の肥田式の説明をどこかで読んだことがありますが、それってどうなの。

正中心は、筋肉ではないし、的(まと)でもない。そもそも、どうやったって力などこもらないよ。伸ばす、広げる、捨てる。落ちる。どこにも込めないよ。
腰の締まりとか腹の力感とかのことを『込める』と表現してるのかもしれませんが、それは『入る』のであって、いちいち意図で込めはしないものである。
焦点はオートマチックに定まるのであって、手動で止めない。ほんとうはある意味、実に女性的で受動的な運動なのである。スポーツの『ゾーン』とよく似ているら。

人は往々にして、『欲しい』んだ。チカラが欲しい。体感が欲しい。充実が幸福が強健が能力が。それが悪だとは言えない。そりゃ欲しいさ。欲しいよなあ。そして、自分がやってる気になりたいんだ。的に当たる矢が放たれる身体になるのでなく、矢を的に当てたいのだよね。ですが、それは、部分力だからね。それは中心道とはいえない。


迷いの衣を脱いだとて
悟りの衣を着てはなあ

(相田みつを)


中心は、衣でも想念でもないのだから、肉体やエーテル体やアストラル体やメンタル体に、その姿、形があるわけではないとおもうよ。ない。あらわれるんだ。


中心に中心せらるるなり
(肥田春充)








不漏にしてフロウ

ウチから車で1時間弱位のところに、『一発屋』の異名をとる整体の名人がおります。一回で痛みを消しちゃうらしいので一発屋。高齢ですが、都心からもプロのアスリートなどが多数訪れ、予約はとりづらいらしい。

その人のことは以前から知っていましたが、たまたま先日の新聞の千葉版に、その人が出ていた。整体名人としてではなく、戦争体験を語る人としての記事でした。


銚子には『黒川流柔術』というのが昔からあり、伝承している人達がいます。知る人ぞ知る、商売がらみ一切なしの小規模です。生徒募集とかしてません。私も近年まではその存在を知りませんでした。

黒川流はガチンコだそうです。整体術もレベルが高く、その技術を身につけたがる人も少なくないらしいのですが、柔術の稽古がガチすぎて、整体術だけ盗みたい人は、ついていけないから、やたらと伝承はされないらしい。
で、一発屋さんが実は黒川流出身者だということを、私は新聞で知ったのでした。

そもそも柔術って、大東流以外はあまり世に知られてませんね。グレイシー柔術、ブラジリアン柔術は有名になりましたが。あ、そういや私むかしに、柳生心眼流を習いましたが、型を覚えただけでした。でも今あらためてやったなら、当時よりだいぶ中身のある動作が出来るとおもう。肥田式や真体功の本領は、そういうふうにも発揮されるのだ。


カリスマ一代で途絶えることもなく、組織のメジャー化とともに本質が薄っぺらになるわけでも腐敗するわけでもなく、脈々と受け継がれていく本物の技能というものがあるんだっぺな。でも、小手先では済まない技能は、人を選ぶんだよな。器をな。




我があってはならんぞ
なくてもならんぞ
この道理わかりたか

(岡本天明 ひふみ)








不労スルー浮浪 (ブラックversion)

試合後のスポーツ選手にインタビュアーがかける第一声『お疲れ様でした』。私はこれを聞くたび、バカじゃないかと思う。

仕事をしていると普通に『お疲れさまでーす』と挨拶する社会。実にニガニガしい。私は、何年前からか、ひそかに、お疲れ様ですと言っているフリをして実は『お仕えさまです』と挨拶する。

『疲れ』の語源は『憑かれ』である。毎日毎日そんなこといわれたらたまったもんじゃない。そんなこといちいち気にするなんて、めんどくさい人でしょうか。他にもバカバカしくてイヤになる風習がある。私にとってはそれのほうがめんどくさい。


アジア大会に参加した選手が夜の街で女を買ったとかで、処罰を受けたみたいだけど。やたらクリーンな社会になってきたよね、『表面的』にね。アスリートなんて性欲有り余ってるだろーよ。ネットでつべこべ言ってるやつらの顔色うかがう必要、あんのかよ。


そういやタバコやタトゥなんかも、もうひどく毛嫌いされますね。



あ〜うんめぇ。葉巻だけどな。

俺、いわゆる健康のために、いわゆる人格者であるために、そんで大多数に評価してもらうために、そげな目的では真体功やってねーからよ。整体にしても、俺より上手くてクリーンな人格者はいくらでもいるからよ、どうぞそういう人に、やってもらってくれや。


♪何もあの人だけが世界中で一番

優しい人だと限るわけじゃあるまいし

( あばよ 中島みゆき)



♪アタシ中卒やからね仕事を

もらわれへんのやと書いた

女の子の手紙の 文字は尖りながら震えている


ガキのくせにと頬を打たれ

少年達の目が歳をとる

悔しさを握りしめすぎた
拳の中 爪が突き刺さる


(ファイト! 中島みゆき)










不労スルー浮浪

都心の通勤地獄とは真逆の、天国通勤とでもいいたくなる経験をしていたことがあります。

由布島というちっぽけな島と西表島の往復で、水牛車で海の浅瀬を毎日渡っておりました。4月あたりの爽やかな朝の通勤といったらそりゃあもう!だだ広い空と海、別の牛車のオジイが奏でる三味線、モッサモッサとゆったりゆったり進む牛、ふと止まってボタッと脱糞する牛、海の砂からみえかくれしてる魚(ハゼみたいなやつ。名前忘れた)、そして風。風とは、これのこと!と感じましたよ。そのときワタシはそこにいて、そのとき私はそこにはいなかった。






重心を真下に落とすとか、身体軸、とかいうと、観念的には直線をイメージしてしまうでしょう、でも、その観念的意識と身体のリアルなチカラは、同じではない。

脊柱は横から見ると蛇行しています。S字カーブを描いています。チカラも、実際にはうねりがある。

チカラとは美しさであり美しさとはチカラでありうねりとは美しさとチカラであり美しさとチカラはうねり。うねる。こんな言葉などどうでもいいほどに。





ふじははれたりにほんばれ かみのくにのまことのかみのちからをあらはすよとなれる

(岡本天明 ひふみ)









前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2018年08月 >>
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
アーカイブ
カテゴリー