砂浜に掌を当てての気功的深呼吸を、たまーにすることがあるのですが、今日はそこで、前々回の記事で書いたような真逆式無為的呼吸を、ゆっくり、深く、ながーく、おこないました。


天地凛々 。 アイ燦々 。

風景がウルトラクリアーになってしまいました。こんな光景見たことがない。

いや、ある。

綿アメ雲に目をやりますと、ワタシがそれに溶けて入ってしまいそうです。
波しぶきに目をやりますと、それがワタシになってしまいます。ぶつかるテトラポットもワタシじゃないかよ。

風にそよぐ草の群れ。足下の錆びた釘。潰れたトカゲの死体。全部全部、ワタシぢゃないか! !

まさに氣が動転してきましたが。
数十メートル後ろで寝ていた人のパンツのポケットから、電話のコール音(サスペンス劇場のテーマ曲みたいなやつ)がけたたましく鳴り、多少我に返った私は、家路に向かいます。

ハマヒルガオ達が、私にしきりに何かを言っています。あ、うん、わかってる。またくる。



♪いいえ あなた ワタスは 欲しいものはないのよ

(木綿のハンカチーフ、椎名林檎ver)