新しい型動作が生じた。これを シン下体 と名づける。
ワタシはコタエを知っている。故に、既存の型を愚直に行うというやり方はあまり向いていない。
しかしコタエには愚直に向き合う。
骨盤をクッと反らす。それだけでは、順生理的姿勢である。しかしたとえば肥田式強健術の姿勢は、反生理的な意図がそこに加わる。
骨盤を反らすと骨盤が閉じる。骨盤を丸める(緩める)と骨盤は開く。下がる。しかし中心姿勢は骨盤を開いてなおかつ『下げない』のです。閉じも開きもしないフラットなのでもなく、ダイナミックな活動である。
仙腸関節のシンのアジャストとはこういうことかという感覚があるが。それはガシッとハマる感覚ではありません。強烈な磁力が湧き出るような感覚なのです。ビッタリ固着するのでなく、『はなれる』のです。
ビシッと決まって収縮するような感じでなく、どこまでも膨張してゆく感じなのです。
ほんとうの生死はここにあるかの如くに。
骨盤を十字に切るようにシセイをとる。
量子科学の仮説で、ゼロポイントフィールド ってのがあるそうです。科学の説明はややこしくて分かりにくいですが、これってつまり仏教でいうところの 虚空 と同じだとおもいます。
科学など無い時代になぜ、ゼロポイントフィールドのことがわかったのか。瞑想か何かで観じたヒラメキを概念化しただけのことなのでしょうか。 だとしたらそれは『仮説』です。実証されず概念とコトバが伝えられているだけならば、量子科学がゼロポイントフィールドを証明出来てはおらず、まだ仮説の域を出ていないのと変わらない。
ゼロポイントフィールド、虚空を体得してこそはじめてそれは実証といえる。ボディワークとは実証実験である。
中心軸に、『水脈』を通す前に火を付けると、空焚きになる。それはあまりよくないことが判明してきた。
腹は、いかに出っ張らすかではなく、いかに伸ばすのかが大事である。 その裏の腰は、いかに反るかでなく、いかに緩んでいて締まるのかが問題なのである。
胸は、含胸か開胸かよりも、抜背が重要です。
丹田三つの裏をしっかりとることです。
で、上丹田の後ろ。これがまた重要なのです。
肉体鍛錬的な場所ではないため、ボディワークで語られることはあまりないけれど、そして脳科学でも小脳の仕組みについては解っていないことの方が多いらしいけれど、抜背ならぬ抜頭が必要なのである。
仙骨も、居着かせていてはダメである。