その2 シンチメンタルジャーニー



自分にダメ出しばかりしているうちに袋小路に入り、苦しみが極まってしまったとき、スピリチュアルな何かの『ありのままでいい』的な話にとても癒される人は少なくないとおもう。だがまたすぐ、ありのままでは全然ダメぢゃん的な状態に戻ることも、少なくないとおもう。

思考で自分にダメ出しをしようがオーケー出しをしようが、クスリでダメ出しをしようがオーケー出しをしようが、スピリチュアルジャーニーしようが、根本的なことは何も変容しないからだ。


『横隔膜そのまま』もまた同じことです。表層意識で横隔膜をそのままにしておくことには何の意義もない。それだったら圧下させたほうがまだましです。つまり厳密にいうなら『結果、横隔膜はそのまま』なのです。

では一体、何をしたら『結果』横隔膜や腹や腰の姿勢がキマるっていうのさ?その結果をもたらす原因とは、一体どこのナニだというのさ?となるが、それは‥


次回
『ウニヒピリ、出雲、シト。』につづく


死と真生。ってゆーか横隔膜マジそのまま。



シンタイコウ式シン呼吸『デス&リバース』をやっているとよくわかることがある。

肥田春充の行う聖中心道肥田式強健術がとてもとてもとてもアッサリした動作に見えるのは、横隔膜はそのままだから、つまりは『虚勢を全く張っていない』からです。

軍隊式とか西洋式に胸を張る姿勢のその実体は虚勢です。横隔膜を押し下げて丹田を鍛える運動もまた手厳しいことを言えば虚勢です。ビビる身心を強引に押さえ込んでいるのです。
カッと目を見開いたり、表層筋力で胸を張ったり、レッパクの気合いという名の横隔膜筋の随意運動で腹をギュウと固くしたり、自虐的に腰を反るのは、全部虚勢である。そうすることで弱い身心を一時的にだまくらかしておくことはできるかもしれない。

だがシンタイコウとは、たとえるならチキンが軍鶏になるのじゃなく、木鶏になること(笑)なので、そのような鍛練の上積みは、マジでやらないのです。横隔膜いじり、自分の気持ちいじりを手放していくほどに、ほぼ勝手に眉間も胸も腹も開いていきます。いい意味での虚勢になる。スカーンと抜けた身心になります。そこまで虚したとき、姿勢がほんとうにきまります。コアは実勢です。



次回予定
『ウニヒピリと出雲とシト。(とウィルスとか)』




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