『鍛えるまえに溶かせ』

肥田式でいうところの『緊張』とは『緊縮』ではなくあくまでも『張』つまり『張る』ということです。中心緊張 も正にそういうことです。腰腹すなわち体の中心を固く縮込めはしない。固いボディは徹底的に解体されるのが中心緊張。



『立体的なクモの巣のような中心緊張構造』

中心部の力感も、部分の筋肉を張るあの感じと一緒です。ただ、中心部は筋骨等々が特に濃密にまとまっている。感じ取りづらいかもしれないが、中心緊張で骨盤をクモの巣のように張り広げるのです。



『ナンセンス』

たとえは仙腸関節は僅かにしか可動しない。でもそれを目一杯可動させます。肥田式やったら腰痛になるという人は大抵おそらく、仙腸関節及び骨盤の細やかな筋腱群が固いまま、腰椎を反るからです。ギックリ腰になる人と全く同じ動作をしてしまうのですよ。まずは外見なんてどうでもいいから内側を観てみろっていうんだよ。


『テメエをなめんなよ』

春充は先天的に骨盤がやわらかだったかは知らないが、通常大方の現代人は肥田式はすぐには出来ない。型は簡単、でも、たとえば一流職人の技を誰でもすぐ真似できるわけがないでしょう?何日かの講座でナニカシラの極意を伝授します的なやつとか(スピリチュアル系でよくあるよね)、仮に魔法で一時的に骨盤が緩んで中心姿勢を体験したとしても、それを恒常的なモノにできるかどうかは一流職人の仕事のような姿勢が自己に求められます。


『何もしないほどに何かを成す力学』

正座行の優れているところは、中心部のほぐし、緊張に、徹底的に特化した運動になり得ていることです。中心緊張の程度次第に部分力もきまります。正座が上達したら武術も達したなどという話も、絵空事ではありません。リアルオブリアルです。