マッサージで、体重のある人や筋肉のある人は強く揉めて上手い、的な印象がありがちですが。

重力、筋力使うのと引力使うのは同じではありません。コンタクトスポーツでは引力の外し合いもするでしょうし、体重や筋力があったほうが有利でしょう。ですから重力も引力も使えればいいんじゃん、だから体重や筋力があるに越したことはないんじゃん、とも考えられるのですが、

しかし、重力や筋力で勝負に勝てたり難なく諸々のことができたなら、往々にして人はいちいち引力にチューニングすることをやらないのではないかと思います。難しいからです、ガンバってる感も得られないからです、自分が無くなってしまう感が不安感にもなるからです。そしてもっと深い意味もありますが、省略します


肥田式は中国武術よりも何だか身体を拮抗させるような動作感があるけれども、アイソメトリクスのように拮抗をさせるわけではありません。勿論腰と腹もです。腰と腹に同時同量にメッチャ力を入れるのではないのです。腰腹にギューッと入っていくチカラを、そこで、正にそこから、ぶち捨てるのだ!す。

なぜこれが出来ないか。本能的に、危険を感じるからだと思います。実際危ないですから。