前回の書き直しです。
肥田式強健術ほどの、腰をグリン!と決めた姿勢では、垂直落下感が生じます。 ともすればこれには恐怖心のようなものが伴うかもしれない。
けれども、『危険』と『恐怖心』は、よく観察すれば同じものではありません。
地の底から沸き上がるようなチカラに対して恐怖するのは、フツーの我々が積んできたカルマ(ズレ)なのでしょう。それはそれでそうゆうプロセスを私達は歩んできてるんだから、まあいい。
それでもそこから突き抜けようとする衝動、これは『ホントウ』ではないのだとかんじるタマシイレベルの衝動があるなら、恐怖による姿勢のとりきれなさは、かならず解消してゆける。
上腹を固くした根性とか気合いによって克服するのではない。落下は恐怖ではなく歓喜なのだと、シンタイで知るようになるのです。私を含めた誰かの言葉でも誰かの提唱するメソッドによってでもなく、自己のシンタイがもともと知っていることを、明らかにするのだ。
具体的な話をします。
骨盤底筋がグレンとひっくり返るかのように張り上がることによって、姿勢は決まる。 腰椎あたりをギウギウ反ったところで、ハリボテの姿勢しか取れんのじゃ。下からのチカラが突き上がることによって、腰は『反れる』のである。そうして『反れている腰』が使える腰であって、『反っている腰』ではほんとうの身動きがとれません。
骨盤底筋を鍛えるとかいうと、ギュッと肛門を閉めるエクササイズみたいのが一般的には行われるのかわかりませんが、それもまたシンタイコウとは関係のない鍛練法です。
潜在的恐怖心からの、諸々の対処をしていても、アウターな部分しか鍛えられへんのですよ。中心力ってビルドアップしてつくるものじゃないだろって何度も何度も書いているような気がするが、また書く。
ケツの穴は締まるのだ。閉めてんじゃねえよ。
ウンコはハラをゆるめるからきもちよく出るのであって、イキンで出しても爽快感は薄いです。
これが肥田式強健術だとばかりに、超イキンで腰腹に力を込めている動作の動画を何年前かに見たことがあるが、痔もしくは脳溢血になりそうな映像でした(笑)。それよりはるか昔にみた春充本人のフィルムでは、そんな便秘運動などしてなかったぞ(笑)。
次回予定
『ケッシンと真命』