キツい症状を長い間抱えていると、その症状と自分を同一視させてしまいがちになります。

発症の原因は自分とは無関係ではありませんから、それは間違いでもないのですが、症状を固定させてしまう。

私は、霊感とかありませんから、過去世や守護霊などの『ドラマ』を積極的に引っ張り出すことはないし、他人のドラマには付き合いません。そういうのは他の所か自分自身でやっていただきます。そういうのは、サイドストーリー以上のものではありません。

でも、その人の抱えている不調の原因を、抽象的なイメージで感じることはあります。鎧を着ているとか、背骨にモノサシを差しているとか、呼吸器に頼っているとか…。
それらのクモリは、そうする他なかったからそうしたのでしょう。そうでないとやっていられなかったんだ。それらは忌み嫌うべき悪霊でもなく、もともとは自己防御の為に創造したツールだったわけですが、それらは、その人を何とかしてあげている見返りに、実体を持とうとします。

そんなややこしいことになる原因は自分自身なのか親なのか社会、世界、運命なのかと、特定してもあまり意味がありません。実体のないクモリを誰かや何かになすりつけても、ドラマは続くだけです。

長い間抱えた不調が一時的にでも消えた人達が共通して言うのは、『自分は不調のまま一生を過ごす宿命などありはしなかったのだ』的なコメントです。1回の施術で治って、再発しないというパターンは、それはそれですごく良いことですが、 また戻った場合でも、その原因に、正体に、根源に深く気づいていけるため、メグリめぐってまたどこかが不調になるようなサイクルから、やがて自らの力で、離れることができるのです。


ふるへ ふるへ ゆらゆらと ふるへ