体がほどければ心も仏ます。心がほどければ体も仏ます。そして「過去」も仏ます。

それは過去の記憶がほどけるということです。もっと言うなら記憶に貼り付いた感情がほどけるということです。さらに言うなら過去が変わる、消えるということです。
1+1を忘れるほど記憶を消さなくてもいいとは思いますが(笑)。問題なのは、「わだかまり」。

霊能者に「アナタの前世はフランスの御姫様」とか言って貰っていい気分になれたり、前世で意地悪金持ちだったから今回は清貧な運命などと慰みたり、死別した誰かがずっとアナタを見守っているよと言われて超癒されたりすることはロマンチックだし結構なことですが、 過去をナンノカンノ方便することと過去が仏ることは、同じ事ではありません。

私達は時間の中で生きているが為に、時間を使って癒そうとしたりするのですが、よくよくみていくと、癒しは「一瞬の出来事」です。ケガや病気は治るまで何日もかかるようにも思えますが、体が治ろうとする働きをみせるのは、ケガと同時です。 風邪は、そもそも熱を出す事自体が治癒の働きです。

心身の緊張も、仏るのは一瞬にして、です。