30代の頃に私は、格闘技や武道やボディビルをやっているガタイのいい人に出会うと、「腹を一発だけ思いっきり殴らせてもらえませんか?」とお願いしていました(笑)。

私自身はガリガリ君だったこともあり、自信のある人は殴らせてくれましたが、今おもうと私は一体何考えてたんだろう(笑)。殴る場所は下腹だし恰幅のいい人ばかりだし鍛えているみたいだしということで、遠慮なく思いきりパンチしてました(後年に練習するようになった寸突きではなくフツーにストロークのあるパンチ)。 もちろん倒せません。ですが、翌日によくクレームの連絡が来ました。「痛くて動けないんだけど」とか「腹が紫色になってんだけど」とか。そりゃそうだろうよ、いくらガリガリ君とはいえ思いきりぶん殴ってんだから(笑)

また逆に、このブログを見て整体を受けにきたお客さんで、「寸突きを打ってみて欲しい」と言う方が何名かいましたが、まともにやったことはありません。なんか、できないのです。
実は過去に寸突きを人に打ったことが1度だけあります。打たれた人はその場に倒れて動けなくなってしまいました。それ以来、人には本気で打つことが出来ないような心理が働くようになったのかもしれません。よく加減をしてイイアンバイに打ってみせられればいいのかもしれませんが、そこまでコントローラブルにするには本格的武術的に日々訓練しないとできなさそうだし、まあよーするに、たいしたことが出来ているわけではないのです。活法の役に立ちそうな殺法動作をかじっているだけで。
ちなみに私は、一般的腕っぷしは相当弱いほうだとおもいます。

そして余談ですが。
フツーの人の腹とは違い、鍛えてカっチカチの人の腹ともまったく違う、異次元の腹の持ち主を私は一人知っています。中心練修会の三宅先生です(笑) あの腹は、逆に、思いきり殴ろうとは決して思えません。なぜならコッチの手がブっ壊れそうな感じがするからである(笑)。だって軽く叩いただけでも手首を捻挫しそうな反発力があるんだよ(笑)。


前置きが相当長くなってしまいました。本題は次回にしようか…


次回予定
「歩禅と歩突き」