人生が片づくトキメキのシセイ




肥田式で云う『上体は虚にして虚』とは、たんなるリラックスでは全然ありません。強健術は下肚を鍛えて下肚の正中心を最重要とした運動法となっているのはいいのです、が、上体は虚にして虚なんてのは、そのためのコツなんてもんじゃない。ソレだけで極意である。でもそのためのアプローチ運動はほとんど無い。おそらく、先天的には虚弱だった春充の『天賦の才能』により、力抜き運動なんて不要だったのだろう。力が入らない人がいちいち力抜きなどしないよね。



日頃の鍛練で培った攻防の動作などが自然に出るような状態を、『虚にして虚』とはいわないです。それは、こなれた『メモリーモーション』である。虚とは逆である。

防衛本能的な動作も、ただの初期プログラムである。
では虚とは何も感じず何の動作も起こらないことなのか。ちがいます。
虚になった上体は、圧迫してつくったニセ肚よりもむしろぜんぜん『中心』である。




つづく



シセイがときめくカタヅケのマホウ




『人生がときめく片づけの魔法』という本が世界中で売れているそうで、こんまりメソッドという片づけ方を紹介している著者の近藤まりえさんという人は、たいへんな人気者だそうですね。

本のタイトルや著者の雰囲気に辛気臭さはなく、かといって中身が薄っぺらというわけでもないような感じだし、インチキな匂いもしない。興味があります。


さて、肥田式強健術の実践で人生がときめいている人はいますか?
きっと極少だとおもいます(笑)。
肥田式は、無駄な力は一切入れないという大前提がある動作です。力を抜くメソッドでなく、力が抜けていないと出来ないメソッドなので。
やってみたところで大した体感が得られない、それでもやったら体を壊す、よってトキメクどころかガッカリさせられるのではないか(笑)。
しかし肥田式はべつに『人生にガッカリするメソッド』なわけでもないのです笑。

また、かなりシンプル&独りで行う運動であるために、全然ときめかないという人も少なくないのかも。組み合う稽古も演武会もない。段位も資格もない。こうして書き連ねていてもなんとなくガッカリしてくる(笑)

だけども、そういうこっちゃないんだなあ。

私は、正座でときめく。そんなの昔は考えられなかった。
肥田式の『下体より』なんてのも全然ときめかなかったが、あれは『動く正座』だ。正座でときめかなければそれもわからなかった。




近藤さんは、片づけにハマりだした頃は、ぜんぜん面倒ではないものの、トキメキとは逆の行為をしていたそうです。片づけても片づけても、どうにも片づけきれていないことがやがてストレスとなり、ついには失神してしまったそうです。

しかしそれをキッカケに、意識が転換しはじめたのだそうです。イラナイものを見つけるのでなく、残すべきトキメクものが見えるようになったそうです。

そこまでやりぬいたからこそ、カタがついたのですね(笑)。









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