アウターマッスルを鍛える人でも、力士がデカイ体をつくるのでも、休養している間に、肉は発達していくようだけれど。


シンタイコウは、運動の時間よりも保養の時間のほうがはるかに長いです。
そこで、シンタイコウの保養とは何か、保養でナニが発達するのかということについて、文にしてみたいとおもいます。

シンタイコウの保養(シンヨウと略すことにします)とは、気功や瞑想行と似たようなもんかもしれませんが、シンヨウとは何をしていることなのかをいちいち定義しなくてもいいのなら、やっぱり『何もしない』ことである。

『体の発達のための休養』『運動の合間の静養』ではなく、シンヨウそのものが主軸なのです。


軸が形成されれば、たとえば正座しているとき、背もたれに寄りかかっているかのようなラクな感覚がある。しかしそれはじつは、背もたれなのではない。真体である。それは背もたれや武器などのツールではなく、ジシンである。

それは従来の『自分』とか『身体』の感覚からしたら、やたら透明感があり、ソレを客体として感じつづけるならば神秘チックなままであるかもしれないが、主体は神秘を感じているソッチではない。


♪後ろの正面だあれ


シンヨウとは、客体運動で時間をつぶさないこと、です。
客体(自我)運動では到達し得ない、揺るぎなきジシンを明らかにすることです。