2011年3月11日。私は茨城にいました。道路はアチコチめくれ、割れて、沈み、水道管の破裂も津波もあって、千葉に帰れず車で一晩過ごした。携帯は通じない。ラジオは都心部のコンビナートの話や東京の帰宅難民の話しかしないので、特に役に立つことはなかった。

夜が明けてなんとか千葉に戻ると、真っ黒な田んぼ、壊れた海岸線、壊れた家々。津波の跡でした。

大地震が起きて、その渦中で何かをする人にとっては、避難マニュアルは参考でしかなく、情報というものはあればラッキー無くて当たり前だと思った方がいいのです。

では何が頼りなのか。一つは運。一つは己れの、全知全能の判断と行動なんだろうと思います。 えーっとどうしようなどと考えたらもう遅い。
咄嗟の、一瞬の判断の連続です。

このブログで時折書く話、ボディワークや整体の話と、要点は同じです。ポカーンとすること。ボサーっとすることではないですよ!。大地震の最中にボサーっとする人はいないでしょうが、パニック状態になるのも当たり前の状況でこそ、ポカーンとすることが出来なければいけません。つまり、そんなピンチ中のピンチの時こそ、リキミ、思い込み、執着、恐怖心と関わっている場合ではないということです。

でも、そうすることができるのは、絶対に生きてやるという奥底から沸き上がる意志があるがゆえ、とも言えるのかもしれません。