シン トワ マ ミー




♪旅に出れば 女が誘い ただ意味なく ブチ込むけれど この僕の 行き着くとこは お前の胸 他に無いのさ

(RCサクセション、サントワマミー)



私は肥田式をやってきているといっても簡易強健術ばかりで、脚の踏みつけの稽古は全くしてこなかったからか、「腰からくる腹」のチカラは養成していても「脚からくる腰、からくる腹、のチカラ」は、あやふやだったようだ。 しかしそれが俄然シッカリしてきた。

とはいえ脚の踏みつけ運動をはじめたわけでもない。足部の三角と腹腰の三角をつなげられたことにより、ケイ道がよりハッキリしてきたのです。正中心とはピラミッドの「目」ですが、シンタイの三角ケイは1つだけあるのではない。大小に正逆に多元的に構成されたいくつもの三角が立体万華鏡の絵柄のようにたち現れるのである。

とにかく姿勢力はまた強力さを増した。静座でもハッキリと以前より違いが出る。姿勢力が変わるということはすなわち運動能力もイシキも変わるということである。


脚の踏みつけ(気合応用術)は見た目にアクティブで、いかにも運動らしい運動のようだけれども、その本質は姿勢力であるということには変わりないことでしょう。内へ、内へと入っていくことが、このミチである。内で見つけたものが外に現れるのである。






シン ドゥ トワ



羽生ユヅル君が以前、4回転ジャンプ対策として筋トレをするようになったと聞いたとき、私は内心プチガッカリしてました。スポーツは結局ソレを避けられないのだなあ‥と。

しかし、先日の大会優勝後の談話で、私は彼の奥深い探求心をあらためて知り、チョー見直した。 彼の演技の凄味はそんなところから滲み出てくるものなのだろう。

彼には、「力を使わなくとも4回転ジャンプは跳べるはずだ」という信念があるそうだ。さしあたって筋力アップすることが今は不可避みたいだけれども、演技の「美しさ」をなくしてしまうことだけは 彼の中ではあり得ないことみたいだ。

その追求心は「筋力と演技力のほどほどのバランス」などというものが着地点ではないように感じました。最高に美しい演技とは力では跳ばない演技である、という信念に妥協するつもりはないようだった。


彼が絶大に人気なワケは、実力ナンバーワンでイケメンだから、とかいう次元の話ではないでしょう。全くモノが違う。



次回予定
「シン トワ マ ミー」







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