肚を鍛えることってのは、男らしさを磨くというより、むしろ逆のことであった。
肚、腹を据えるというと、武術だったり、昔は女人禁制だった禅などの修行であったりしたため、オトコらしさ的なものと勘違いしやすい。だが、どうやら、なんかちがう。どんなに少なくともワタシの今のタイカン&リカイはソレとはぜんぜんちがう。だから私は肥田さん云うところの「やってやってやり抜けろ」的なメッセージは逆に萎えてしまいます(笑)。貪欲にエクスタシーに没入する女性みたいに「キテ、キテ、モットキテ」なんだ、シンタイコウは。
では肚とは女らしさか。そうゆうことじゃないです。白か黒かじゃないのです。
一般的に言われる「強くなければ優しくなれない、やさしくなければ強さじゃない」的な人生訓的な、他人に対してどうすべきかという話ではありません、もっと内側の、存在の質を問うはなしであります。
インナーチャイルドやシャドーを癒すといったような作業と、肚を養成する修行は、別々のものではない。ハラを鍛えて弱い自分をブッチギルとか、あり得ないです。ハラとハートは別々に扱うものではない。
シンプルに身体ワークだけにフォーカスしても、下体は強くて上体は固いとか、その逆とか、そんなんではツカイモノにならないのである。
上体(ハート)は下体(ハラ)のエネルギーをコントロールするのではなく、許容、包容する。ハラはますます立ち上がる。
♪ヒトにやさしく してもらえないんだね
僕が言ってやる デッカイ声で言ってやる って言ってやる
聴こえるか
(ブルーハーツ、ヒトにやさしく)