悪い子はいねがー!!

(ナマハゲ)



先日、中国の幼稚園で園児の口にカラシを放り込んで虐待というか躾というか、まあ虐待をしている動画が大問題になっているニュースがありました。私も幼児期に、ヒイオジイサンに唐辛子を食べさせられて ギャンギャン泣きわめいたことがあったらしいのですが、覚えていません。ですからどんな悪さをしたのかも覚えていません。

幼児期に叱られた思い出で覚えていることが1つあります。ある日私は家の前に風呂敷を広げ、自分の持っていたガラクタの数々を並べ、即席フリーマーケットを開催しました。隣近所のあまり年の違わない子がやってきて、何かを1つ買っていきました(五円で)。お互いに、その売り買いゴッコが楽しかったとおもう。金銭の授受をすることのリアルさがまたエキサイティングだったし、イベントの楽しさ&五円ゲットの大興奮で私は飛び上がって家の中へ入って喜びを爆発させました。

そしてその直後、冷水を頭から浴びせかけられるように、ヒイオバアサンに叱られた。「あんつーワリイこどすっだ!(なんて悪いことをするんだ!)」と。つまり私は人をだまして金をせしめてハシャイでいるとんでもないガキだというジャッジが下されたみたいです。
ションボリ→閉店ガラガラ。苦々しい思いで五円玉を握る私。

そのときに私の中で「金を得る」「楽しいことをして金を得る」「人を楽しませて金を得る」等々のことに対して複雑な心理トラウマが刻み込まれてしまった、のかかどうかはよくわかりません。


中学生のときの美術の授業で、お面づくりをしました。私が作った作品は先生に絶賛されまして、美術室に展示されていた記憶があります。美術が得意だったわけではなく、たまたまそのお面には、激情とユーモアが絶妙にブレンドされ、オモコワ?な異形さが醸し出されたのでしょう。その後の授業の課題で何をつくっても、先生の評価は「お面は良かったのに」というばかりでした(笑) 。


あのときのお面をかぶって、今の私が、五円玉を手にしてハシャイでいるあのときの私に、近寄ってみる。

悪い子はいねがー!



その満面の笑みに、泣けてくる。