フラの技が出来るんならバレエもなにかしら出来るんじゃね?とか安易に思い、ボレロの「シェーッ!」てかんじのジャンプをやってみようかと考え、その前にそもそも脚は上がるかなとおもい、若い頃よくやっていたカカト落とし(威力は無い)を超久々にやってみた

ブザマであった。あがんねえよ。また今から毎日やればあがるとはおもうが、これはあんましヤル気にならねえなあ。


ギエムは年齢を考慮して引退したのだろうし、双葉山だって王貞治だって引退したわけだし、イチローも引退する時がくるのだろうけれど、「ワシは死ぬ時が一番強い」と言い放って実際ほんとうに強かったという植芝盛平とは、合気とは何なのか。合気道は競技じゃないからゴマカシができたとかそういうことではないとおもうが。

五輪競技になる空手の、トップ選手の演武と稽古をたまたまテレビで目撃したことがある。おもわず目が行ったのは、トップ選手よりも師匠の型だった。やわらけえんだ。太極拳みたいだった。あんなによく練れた動作では演武は高得点にならず試合では勝てないの? ルールとか知らないしよくわかんないが、師匠はコーチじゃなく正に師匠だった。

昔、友人が大太鼓をやっていて、道場の稽古を見学させてもらったことがある。若い実力者の出す音はダンダン鳴るし動作も力強い。が一方、師匠の動作は、これまたやわらけえんだ。そして音は、私の身体を貫くように通っていくのだった。


舞踏の第一人者、大野一雄さんは、晩年、片手しか動かない身体で、片手だけで踊っていました。バレエはそういうわけにはいかない芸術なのでしょうけれども、ボレロはなんとなく武術的なニュアンスのある動作だし、ギエムがギエム自身のボレロをやり続けてみてはどうなのか。そういうわけにもいかねえのか。

シルヴィギエム。ほうれい線が美しいんだよなあ。