上肚から下肚そして足の下の地面へと真っ直ぐに、剣を突き刺しているかのような実感がある。


胸骨の突端を「剣状突起」というが、それを恥骨結合に突き刺すかのようにして、肚をつくればいいのである。物理的には刺せないですから、氣の剣を使います。氣といわれてもピンとこない方のために、また物理的にいいますと、剣状突起と恥骨結合のラインをビシッと合わせるのです。

そのとき腰は反り返ります。秋田犬の尻尾みたいにグリリン!と巻き上がるような感覚です。肥田式は、正中心といって下肚あたりのこの腰をなにかと重視しますが、ほんとうは、上肚あたりの腰だってかなり重要なのである。過去の記事で、上肚あたりのことを「真中心」と名付けてなにか書いたことがあるが、肥田式ではなく真体功ということを一応おことわりして述べさせていただくならば、真中心(上肚)は、最重要である。 肥田春充の記述に、「金丹のかまどをひっくり返して中心などドブに捨てて云々」みたいな表現があったが、おそらくそれは、下肚と上肚のチカラの転換かなにかのことに触れているようにもおもえる。

仙道では「不死を求むるのなら死ななければならない」という禅問答のような言葉があるみたいだが、それは確かである。そして、「かまどをひっくり返す」というのも、同じような意味合いがある。
死ねないやつは生きれもしないのである。

口伝えでしか言えないこともいろいろ出てきた。すべてをブログ記事にすることはできない。


余談
今日は百円を拾いにいくつもりで浜にいき、実際拾いました。笑