時間が経つと感想が言葉になってきた。ので書く。


エヴァの魅力を語るのならば、とめどなくいろんなことが言えてしまうのですが、ここでひとつ挙げたいのは庵野監督の 『誠実さ』です。



♪トラウマの大安売りだ
そんなに大事なものかよ
どうでもいいじゃないか
そんなことどうでも

(THEハイロウズ、スーパーソニックジェットボーイ)

TVエヴァ放映前後頃、結成したハイロウズ。ファーストアルバムの一曲です。
当時私はたしか、エヴァを観た後、これを聴きました。


ハイロウズは、ブルーハーツにまとわりついた『僕らの代弁者』的なものを、ぶっちぎろうとしてるかのような勢いだった。

でも、ハイロウズ聴いて『なんか裏切られちった!俺らを置いていかんでくれよ!』などとは微塵も感じなかったよ。

♪ワガママをとおす男

(THEハイロウズ、ミサイルマン)





旧劇のエンドオブエヴァとシンエヴァは色味がちがう。でもそれは『新劇は営利目的だから旧作を巧くまとめて丸く収めて商品化した』ってのじゃないし、シリーズのちゃぶ台をひっくり返すようなこともしていない。


庵野さん自身は、ゲンドウとともにケリをつけに、帰ってきたのかもしれない。
そしてまた、エンドオブエヴァで突っぱなされたファン達のいる
♪燃える街に、
♪轟く叫びを耳にして、
(by帰ってきたウルトラマン)
渚カヲルとともにも、帰ってきたのかもしれません。
渚秀明司令、おつとめ御苦労様でした。老後は葛城と畑仕事でも、どうです?。





誰かに不誠実に『大丈夫、独りじゃないんだよ』と言われて、何か響きますか?何も響きませんねえ。
エンターテイメントなのか芸術なのかロックなのかポップなのか道なのかエクササイズなのかなんて、どっちでもいいこと。
バッドエンドかハッピーエンドかなんてのも。

何に対しての誠実か、なんてのも、
誠実さとは何か、なんてのも。





では最後に。
エンドオブエヴァ同様に唐突に終った感のある、村上龍『コインロッカーベイビーズ』、そのラストのセリフを書いときます。まるきり正確には覚えていないけど、こんなでした



これが僕の歌だ。





んで最後の最後に。
シンエヴァ同様にキッチリ終った感のある、村上龍『半島を出よ』、その最後のセリフを書いときます、こんなでした



それは、おまえの、自由だ。








オマケに

レイよ、おまえシャワーは裸で浴びているのに‥‥それは、オマエの、不自由だよ。。