麻雀で不敗の伝説をもつ桜井章一さん主催の雀鬼会というグループの麻雀のルールに『長考禁止』というのがある。 牌を積ってから切るまでに、2秒以上かけてはいけないのだという。

あーでもないこーでもないと思考して打っているようではダメなんだということでしょう。なおかつ桜井さんは『麻雀は姿勢で打つ』とまで言っている。


朝、起床して、まだ左脳的思考力が鈍いうちに正座をすると、直観直結でシンタイの伝令を受けとりやすい。今朝も大事なことがわかった(その内容はまた後日記事にします)。



しかし、理屈を絡めて考えながらアレコレと姿勢動作の研究をすることも、私はよくあります。それはそれでかまわない。ただ、そのやり方をした場合、なんらかの成果が出るのは『さんざん考えながらいろいろやった挙げ句に左脳的思考がパンクして静まりかえったあと』である。
それはたとえばメッチャリキンだ稽古をしつづけた挙げ句に力が入らなくなってフッとリキミの抜けた動作が出来るようになることと、似ているかもしれません。


そして、そういう過程は、一回の行為で起こることともかぎらないのです。考え疲れたり動き疲れて、眠ってしまった翌日以降に、ふとシンテンがあることもあるし、もっと長い期間のなかでゆるやかで大きなうねり(変容プロセス)がおきていることだってある。一人の人間のプロセスも、人類の歴史も、この地上では『時間』が使われる。

だがしかしながら、シンそのものは時間由来のものではないのである。