強健術において、呼吸法を、横隔膜の筋トレとして行うのかそれとも柔軟ストレッチとして行うのかで、腰が反れるかどうかも変わってきます。

横隔膜〜腹横筋〜骨盤底筋〜多裂筋が張り、大腰筋が立って、ハラコシはグルリと連動する。

横隔膜を固くコントロールするということは、腰も固くしか動かない。肥田式云うところの「横隔膜そのまま」とは横隔膜凝固とかいうことではない。固い横隔膜からは固い腰反りになる。つまり腰が反れない もしくは反ると痛い となるわけだ。
横隔膜、ハラ、、骨盤底、コシ、この四方のどこかしらがギチギチだったりダルダルであれば、腰反りばかりに頓着してもロクなことにはならないのです。着目すべきは見た目にわかりやすい腰反りではなく 「横隔膜そのまま」のくだりだとおもいます。
横隔膜と横隔膜直下の大腰筋最上部は、動作の起点、上肚、真中心である。真中心を決めれば直ちに腰も反れるのです。 腹が伸びて→恥骨がぐっと降りて→尾骨がぐいっと上がって→仙骨がぐぐぐと入るからだ。

筋肉を使う、とは、筋腹にチカラを入れるのではなく筋肉の末端の付着部を動かすことである。真中心動作は大腰筋最上部からおこなわれる。
大腰筋の下端は大腿骨に付いています。強健術の、踏みこみによる気合応用動作に関わります。つまりこれ下肚正中心に関わります。

こうした肥田式的な姿勢でつくられる肚は、コソコソしてない。保身のキモチとかなくなる。
しかしニワトリと卵のはなしじゃないが、肚をつくれば肚のある人になれるのか、肚がある人だから肚をつくれるのか。

肥田さん(つーか川合さん)は、はじめ全然肚のない人でしたね。でも、全然肚のない人が、あるとき決意したんだよね。肚の底からね。