よい姿勢、中心軸、などというと、肉体の大黒柱を立てる、的なことだとおもう人もいるかもしれません。スポーツ的体幹トレーニングは正にそのようなトレーニングなのか?わかりませんけれども。シンタイコウではそれは少し間違いです。てゆうか決定的に間違いです。

中心軸は肉体で出来た柱ではない。大腰筋とか脊柱とか、かなり中心軸に関与する肉体物質はあるとはいえ、厳密に云わせていただくならソレは中心軸ではない。

シンの大黒柱は、質量のある肉体物質ではできていません。重力とがっぷり四つ相撲をとるようなものではありません。もちろん、『強い心』では全くないし、また、『氣』でもない。氣よりもモトのものである。

肉体は、遅いです。思考はもっと遅いです。これは私個人の体感の話をしているだけじゃないです。腹の『脂肪』ですら、脳にメッセージ物質を送っているそうで、脳はそれを受けて行動指令を起こす(※運動の伝達指令ではなく食事とか生理的な活動に関与することみたいですが)、ということが判明したそうです。科学の研究でね。ノーベル賞の山中教授も驚いてました。
では脂肪なり大腰筋なりが、最速で事を動かしているかといえば、これまたそんなことはありません。

脳は肉体で一番遅いし、その肉体は存在で一番遅い

肥田式で云う『中心力10部分力9』、これはチカラの配分を意味するだけでなく、『速さ』も意味しているとおもう。
中心力の10とは、超光速的な数字である。マッハ(音速)ではないが『真波』である。A点からB点までを時間を使って移動する連続性速度とは次元の違う速さ(動き)です。何秒とかっていう計測ができない速さのことです。『最速のボクサーパンチよりも速く打つ超スローモーな太極拳』みたいなことです。意味わかんないですか。私も書いててよくわかりません(笑)

9の部分力とはつまり肉体の現れ速度である。
肉体で現されるチカラはどんなものであれ中心力の部分力である。時間の無いところからの時間の出来事である。
科学教ではこれをどう証明できているのかいないのか、私はわかりませんが、シンタイコウするのにいちいち科学の証明とかそんなの待ってらんないの。待ってるうちに死んじゃうから。



つづく