『メモの魔力』という本がベストセラーなんだそうです。
このブログはメモ書きみたいにも使用しているけど、肉筆に比べて、書いたことが記憶に残らない。『読み返す』ことに用が足りるのはどちらも変わらないことだけれど、やはり肉筆メモと比べて、やや質が軽い。CDのようだ。レコードのように針で溝を刺した音が出ていない。
ネット掲示板だかツイッターだかで『荒れる』とかいう現象も、たぶん、ポチポチペタペタとしか手を動かさないでつくる軽率な文が節操なく飛び交うからなんじゃないか?
さてしかし、植芝盛平は、弟子に、メモることを禁じたそうです。本人も、口述の本はあるが記述の本はたしか書いていない。合気を『頭脳で理解する』という過ちを、忌み嫌ったのでしょう。
真身無メモ。
『古事記』もたしか、出雲神話あたりまでのくだりは、もともとは口伝の話だったといいます。現代でも文字をあえて使おうとしない少数民族がいます。
そういえば以前、友人が、毎朝このブログをトイレでスマホで見ていたらしいのですが、たびたび『ウンコが止まる』と言ってました(笑)。二度読み三度読みしないとキッチリ真意を汲み取りづらい話だからリラックスして脱糞出来なくなるって。よってもう読んでいないらしい(笑)。
ブログをはじめた当初、『読むだけで整体効果が生じるブログ』を目標にしていたのですが、むしろ逆方向に進んでしまったようだ(笑)
昭和歌謡のような文章を、唱歌のような文を、甲本ヒロトのようなコトバを、私は未だに書けていないんだろう。