夏の匂いと 君の匂いが

まじり合ったら ドキドキするぜ



沖縄の離島で暮らしたことがあります。一年弱の生活ののち、島を去る前日。散歩でよく行く海辺の堤防へ、最後の夕陽を浴びにいきました。

感慨深め、だったと思う。ゆっくりと歩いた。

堤防の先端に着きました。今日が最後だと。つらくもあり楽しくもあった生活はゴールしたと、感極まりそうになったそのとき、2羽の鳥が飛んできて、頭上で、互いにキイキイと鳴きながら、8の字を描くように何周か回って、去ってゆきました。そんなの初めてのことでした。

アバヨと鳴いたのか達者でなと言われたのかわかりませんが。人間語翻訳など要らなかったな、あの時はな。
やるよなあ、地球。



時間がほんとに
もうほんとうに
止まればいいのにな

二人だけで青空のベンチで

最高潮のときに