一般的に、呼吸法というと二種類に大別できますでしょうか。 一つはスポーツライクな、つまり呼吸筋を鍛えて大きく強い呼吸力をつけようというもの。もう一つは気功法でよくある、イメージ操作による気息の鍛錬。

真体功ではどちらも採用しません。どちらもリキミリキシンによるものだからです。呼吸筋鍛錬は筋トレと同じことですので、目指すものが違いすぎます。イメージ法は、思念のパワーを増大させますので、目指すものがズレがちです。

増強やコントロールを目的としませんのです。閉じらているものを開く、ただそれだけのことをする。呼吸をしているのは誰ですか?

脳がモノゴトの発生源ではないのと同じで、肺や気管が呼吸の発生源ではありません。身体はアトから動いているものです。思念は過去のエネルギーです。呼吸はアトにも過去にもよらなくても、今、今、今今今今今、風のようにあります。人為的なナニにもよらなくともそうあるもの。
(呼吸の疾患がある人に対して行う医学的な処置を全部否定する話ではありません)


過ぎた増強や都合を目的として呼吸力をつけた場合に生じるデメリットは、自然に対してバランスを欠いた営みをした場合の文明の起こす問題と同じであることでしょう。