真中心の、場所、働きが、その姿と勢いがハッキリとした。真中心は、コレしかない。下中心と上中心はそれに連なり、真中心線が生まれる。また少し背が伸びたかもしれない。


整体を受ける人にとっては、こうした記述は直接的にはどうでもいいことである(間接的にはチョー関係あるけど)が、ボディワーカーにとってはこの場所は直接的に重要だ。しかしここで記述することに意味があるのだろうか。肥田式では腰腹の一点が正中心といわれ、そこで我々は腰を反ったりなんだりして迷走する。 場所はとても重要である、しかしもっとも重要なのは「何もしない」ことである。真中心とおぼしき場所を知ったところで何かをしてしまえば。灰をまいても花は咲かないのである。


私が昔の武術家だったらこのことは何もいわないかもしれない。自分だけが強ければよいのだから。スポーツトレーナーであれば、「何もしない」などといわず、キャッチーで有益な運動法に薄めて広めたくなるのかもしれない。スピリチャリストだったら、「ハイヤーセルフとリアルにつながる身体」とでも言うかな(笑)


野口晴哉は、プロの治療家は無心で愉氣をできないから素人よりダメだ的なことを、たしか言っていましたね。