ヤントラ(姿勢)とタントラ(氣)のシンタイコウ

キネシオテーピングというものがあります。とても伸縮するテープを痛めた筋肉に沿って貼りつける治療法です。高い効果があります。筋肉の働きを代行してくれるような作用があるため、貼りつけた部位の筋肉は安静にしていられるといったような仕組みです。


さて、姿勢の訓練をするとき、おのれのリキミでスガタカタチを固めるのでなく、まるで代行してくれているかのようにスッと中心姿勢にいざなってくれるキネシオテープのようなチカラは、どうしたら出るのか、そのアプローチをひとつ紹介します。

私は、肥田春充の肥田式強健術の精華である「聖十字体操」は、性交時の女性のエクスタシーの様子と、とても似ているようにおもいます。しかし聖十字体操は男女性交ではありません。では一体、何に身を捧げているのかということなんです。

漠然とした抽象的イメージ(たとえば宇宙愛とか神とか)を想像しても、そこにリアリティが無ければそれはただの妄想です。私は、すくなくとも私がリアルに感じられるレベルの、私とまぐわうものに身を捧げます。それはなにかというと、ワタシの化身です。セイミョウなる私の化身とまぐわいます。 このときどちらかというと肉身の私はオトコではありません。チンコ立ててるわけではありません。むしろ化身のチンコを受け入れています。あくまでも超リアルに、シンタイを使って、受け入れるのです。脳内で夢を見てるだけではありません、シンタイで、シンタイをキッチリ使って、受け入れるのです。

このようなことそのものにリアリティを感じられない方もいるかと思いますが(笑)、まあ、こういうアプローチの結果、脱力とか上虚下実なシンタイは実際に生じるわけです。でも、こうした幻想や快楽に中毒することは、道を外れることになる。すべては答えをあらわすための方便、数式にすぎないものであります。仏像というものは人々にとっての方便であることに似ています。しかし偶像崇拝を禁ずる宗教がひたすら禁欲的で、女性を蔑視したり男性性が暴走(テロとか)したりするのも因果なものですね。

ともあれどうでもいいけど、肥田式的ボディワークにおいて、正中心点にチカラを込めるとかするよりも、もっと下(股関節とか)を緻密に意識できて動作できたほうがよいのです。中心力は、構造と姿勢と動作の「結果」、生じるもの(とはいえ、実は其ははじめからある。疑問と答えのパラドックスと同じで、疑問(動作)が生じるということは答え(中心)がそもそもあるということである)です。

「中心」とかおもって中心を観念したり中心点を意識しすぎたりしていると、中心は青い鳥や火の鳥みたいに逃げていきます。

♪追いかけて
追いかけても
掴めないものばかりさ

(チャゲアス、曲名知らない)








タントラと強健術と両性具有

肥田式強健術やシンタイコウは実は女性的というか、中性的な身体感覚が磨かれる運動であるということがわかってきました。

肥田式って「男!」なイメージがチョー強く、女性に全く人気のないボディワークですが、ほんとうは、女性にも向いているというか、女性がやると内なる女性の力、魅力が増すような気がしてならない。てゆうかシンタイコウはまちがいなくそうであるようにおもうのです。ぜひ女性にやってもらえるよう、女性インストラクターを養成したいものだ。

炭水化物を抜いて腹を6個に割って細マッチョにする体を女性がつくることも今ドキは人気があるみたいですが、それがカッコいいとされてテストステロンだか何だかが分泌されて元気になってエトセトラで本人が満足なら文句を云う筋合いは私にはありません。でも個人的な好みをここでコッソリ云う筋合いはあります。全然いいとおもえません。

まあビジュアル的なことはさておき、肝心なのは中身である。肥田式はまだしもシンタイコウは「筋肉(アウターマッスル)の、固い発達」などは眼中にない。では運動によって何がなされているのかって、それは骨盤や胸を内側から活発にさせているのであるからして、女性の生理的健康にとっても良くないわけがないのです。


では男性にとって、女性的とか中性的身体感覚を磨くことは必要なのか。 別にニューハーフになるとかいう話ではありません。ただ、肥田式姿勢やシンタイコウ動作は、実は、非常に「受け身」なところがあるのです。雰囲気の話ではなく、実際に、マジに、メチャメチャ受け身にならなければ腰腹同量の姿勢なんてできないのである。


何に対して受け身なのか。受け身になったら何がいいのか。そんなもんはこのブログの過去記事のどこかしらに書いてあります。てゆうか頭で理解する話ではありません、シンタイが知ってナンボです。
シンタイコウやってください。








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