肥田春充さんの超人的エピソードの1つに、分厚い杉板を踏み抜いたっていうやつがありますね。
そんなスゲエことが出来ないまでも、私はある種の予感のようなものがあります。姿勢をきめたときの脚の感じが、新聞紙を寸突きで打ち抜くときの腕の感じと、よく似ているのです。踏み込みの練習とかをすればもっとハッキリしたことがいえるとおもうのですが。


打撃系の格闘技は、腕や脚をたとえばハンマーのように使ったり、ブラジリアン柔術みたいなやつなら、腕や脚を、からみつく縄のごとくに使ったりしているのでしょうけれども、ハッケイとか正中心力において、拳や掌や足裏は、
『銃口』です。

拳の硬さや腕の勢いによって新聞紙を打ち抜くわけではないのです。それと同じことで、踵の硬さを勢いよくぶつけて板を割るわけではないはずだし、くわえて『体重を乗せる』という話でもないとおもう。
なんつーか、もっと、すごく集約したチカラなのです。
弾丸はリボルバー(腰腹)から発射される。そして仙骨ってトリガーみたいにカタチも動きも似てる。トリガーをひく(仙骨を上げ、立て、反る)とタマが出る。



次回予定
『腹が膨張するのごとくに腰も膨張するから尻が出る(腰が反れる)』