♪ガキのくせにと頬を打たれ 少年達の目が歳をとる 悔しさを握り締め過ぎた 拳の中 爪が突き刺さる

(ファイト!中島みゆき)


アフリカあたりの、なんていう部族か忘れましたが、その部族の、年に1度の御祭りの様子をテレビで観ておぼえています。イケメンコンテストをやってました。

年頃の男達が1列に並び、音楽に合わせて踊りながら、目をギョロギョロさせて、歯を剥き出しにする。その部族のイケメンの基準は、白い目&歯の、際立ち具合。その表情アピールぶりは、我々社会のイケメン基準である爽やかスマイルのようなものではなく、インドネシアの神獣、ランダとバロンみたい。

で、年頃のオナゴ達はそれを遠目から、どことなく恥ずかしがりながら観ているのですが、やがて一人づつ、男達の列に近寄って、誰が一番イケてるかを指していく。みんなメチャメチャ恥ずかしそうで、一体誰を指したのかわからないような微妙な仕草で、そそくさと戻ってゆく。

こっちから見てると何が何だかサッパリわかりませんでしたが、とにかく村一番のイケメンが決まりました。
で、その彼には牛一頭だとか好みの結婚相手とかが与えられるわけでもなく、たんに、みんなで祭りの成就を祝って楽しく踊って踊って踊りまくって、はい、おしまい。
なんだかみんなスンゲエ、ハッピーそうでした。

背景に広がる大地はカラッとしていました。世界に一つだけの花 みたいな歌も、いりませんでした。