いろいろな姿勢メソッドが流行っています。 

大概、基本姿勢のとり方は共通しています。肥田式強健術のような反り腰を提唱するメソッドは見当たりません。古武術系の教えも、オシャレダイエット系も、解剖生理学に則った、至ってフラットな姿勢をとることが基本です。 
一体どちらが正しくどちらが間違いなのでしようか。悩む余地はありません。正しいのは、多くの姿勢メソッドのほうです。 
 
シンタイコウ改めシンポコリン体操は、肥田式をルーツとしており、姿勢運動では腰を反ります。しかし、ここが肝要なのですが、『腰を反った姿勢を固着させる練習』などしていないのです。ですから、多くのメソッドが伝える『正しい姿勢』には直ちにシフトできます。私自身の体感としても、正しい姿勢は正しい姿勢のほうです。 
ではそれならば、反り腰姿勢を何故にとるのかというと。 
それはその姿勢が即ち運動だからである。静かな正坐であってもそこで運動をしているのです。 
肥田式強健術の呼吸や加速度落下ほどの過激さはなくとも、反り腰正坐は短時間で済ますべき『運動』なのである。