キンモクセイが かほる。。そうだ、昔の話をしよう。
若い頃。あたしゃあ役者で成功しようとしていました。結局成功しなかっ…いや、したといえばし…た…いやいや、うーン
ま、だいぶ特殊な成功のしかたをし、伝説のスーパースターとして今でも知る人ぞ知る存在ということになっているらしいが、 現に今生きている私にとっては、そのことは特に何の利益も脈絡も存在しない。
万が一に、過去世なるものがあるのだとします、万が一にね。でもそれは、もう存在しない何十年 も前と、ほとんど同じことだと思います。何か特別な価値があるとは思えない。突き詰めたこと言うなら、昨日だって過去世です。
人はウッスラと、あるいはハッキリと過去を引きずりながら明日へとすすんでいきます。全く昨日を記憶していなければ、この地上世界は成立しませんからね。
キンモクセイが香るのは、キンモクセイ単独の意志によってではありませんでしょう。
クモに美しい巣の張りかたを教えたのは、誰なんでしょう。
役者さん、しかも伝説だなんてカッコイイですね(*^^*)
それが存在した証が今なのですね。
その「今」が何もかも備えた状態で1分前に全て作られたと言われても、反証の余地はないのですが…
それでも過去のキオクは大切なものだと思うんです。
たとえ存在しないにしても、人の一部ですし。
ああ、書いているうちにこれも過去になっていく…