なん十年も前に、縁側みたいな処に佇む肥田春充が夢に出てきたことがある。身体を包み貫く太い光の柱がドーンと天に伸びていて、当時は(おー!これが聖中心力かあ) なんておもったが、今振り返るに、ちと印象が違う。光の柱は、春充の中心力じゃなく春充の本体だ。肉体の春充はホログラムだったのだ。