羽生ユヅル君が以前、4回転ジャンプ対策として筋トレをするようになったと聞いたとき、私は内心プチガッカリしてました。スポーツは結局ソレを避けられないのだなあ‥と。

しかし、先日の大会優勝後の談話で、私は彼の奥深い探求心をあらためて知り、チョー見直した。 彼の演技の凄味はそんなところから滲み出てくるものなのだろう。

彼には、「力を使わなくとも4回転ジャンプは跳べるはずだ」という信念があるそうだ。さしあたって筋力アップすることが今は不可避みたいだけれども、演技の「美しさ」をなくしてしまうことだけは 彼の中ではあり得ないことみたいだ。

その追求心は「筋力と演技力のほどほどのバランス」などというものが着地点ではないように感じました。最高に美しい演技とは力では跳ばない演技である、という信念に妥協するつもりはないようだった。


彼が絶大に人気なワケは、実力ナンバーワンでイケメンだから、とかいう次元の話ではないでしょう。全くモノが違う。



次回予定
「シン トワ マ ミー」