腰を反る肥田式での「横隔膜はそのまま」という説明の真意は、「横隔膜は動かさない」といったようなスタティックな意味ではないとおもう。姿勢、 腹腔を歪めてまで下肚への圧をかけるべきではないと言っているのだ。


私は上肚(横隔膜下、第三チャクラ辺り)こそが真中心だとおもっています。基点です。この基点から腹を腰をキメるとどうなるか。 腹は伸びます、張ります。腰も伸びます、張ります。腰の下部にギュッとかかる緊張は、負担のかかっているような不快なものではない。腰の上部(腎臓のあたり)までを痛快に引っ張るように作用している痛快な緊張である。そしてこれは下肚に圧をかけるというよりは下肚に圧がかかるといったほうが適切な、そんな姿勢動作が行われているのである。


このハラの立てかたは、まるで「清々しい怒り」である。後腐れも躊躇もない破壊と創造である。





次回予定
「親指は、たたむ」

「底抜けの笑い」

「ストレッチの奥義、超能動的ヨガ、ファックオンマッハ式シンタイコウ」