仙道で語られるなんだか複雑な修行プロセスよりも、肥田式強健術のほうがずいぶん単純な印象を受けるが、おそらくそれは、肥田春充という人物にその理由があるとおもう。

「機根(キコン)」といわれるものがある。魂の成熟度ってことだろうか。上根の人というのはたぶん、たとえるなら、いちいち633の教育を受けてから大学へと行く必要のないような人である。肥田春充さんには、ふつうなら長年かけて落とさなければならないようなケガレが無かったのだ。ふつうなら時間をかけて練って練って練り込む 肚の陽神がストレートにつくれたのだ。

とはいえ、肥田式強健術の型の深化にもプロセスがあったわけで、最初っから聖十字体操だの下体一発オンリーでは済んでない。はじめは筋トレの人だった(笑)。

だが、あの人は、最初肉体は虚弱ではあっても、ケガレ、歪みは無かったのだとおもう。そして「腹が白かった」のだ。飛び級で天地に通ずる真っ白さだったのだ!

なぜ人には上根とか下根とかあるのかって考えだすと、過去世とかの話まで持ち出すことにもなりかねないですが、私はそういうリーディングはできないから確かなことは言えません。。
そういうのはさておき、今回なぜこのような話を書いているかというと、私はどうも腹が黒くて背骨がねじれていてチキンハートなところがあるんだよなあと、ひじょうにかんじるからなのです(笑)。