看護師の世界で通用する、業界専門用語の一つとしてエッセンという言葉があり、ほとんどの人には何の事かよくわからないでしょう。
この言葉の意味は、食事休憩をとります、というものであり、仲間うちだけに伝わるようにしたもので日常的に使用されています。
ところで、エッセンという言葉ですがこれは、何かの略語とかではなく「食べる」を意味するドイツ語が由来だそうです。
医療の現場においては、医療先進国ドイツの言葉がよく使われてきた歴史があり、その影響です。
何であれ今でも便利な言葉として、看護師の皆さんに使われています。
正職員やパート、派遣といったように、看護師の働き方も色々ではありますが、それでも、殆どの人は医療機関で働いているわけです。
もちろん、その他のところでも、看護師の仕事は色々あります。
職場となるのは、保育園、幼稚園の保健室、企業内の医務室、介護施設や保健センターなどで、こうしたところで働く人は多いですし、人気が高くてなかなか採用されないようなこともあります。
どうしても病院でなければ働けない、ということは全くなく仕事をすることが可能であり、人生において重要なターニングポイントである結婚や出産といった際に働きやすい職場へと、転職することもできるのです。
時に人命に関わることもある看護師という仕事は、大きなやり甲斐と意義を感じることができます。
しかしながら、良いことばかりでなく、難しい面もまたあるのです。
第一に、仕事の内容そのものの難度が高く、労働としてもきつい部類です。
それから、職場に拘束される時間が長くなりがちで、さらに不規則であること、なにしろ医療に関わる訳ですから、その緊張感も半端なものではないでしょうし、そうした中では意見の相違や行き違いから、人間関係が難しくなることもあるはずです。
そんなお仕事だとわかっていながらも看護師を目指そうとする人が大勢いるというのは、良くない点を打ち消せる程に大きな満足感も得られる仕事なのです。
看護師の資格のある人は法律では、医師の診療を補助する役割と定められています。
看護師の医療行為というものは実は認められていないのですが、医師の指導の下であれば認められている医療行為もいくつか存在します。
ただ、急変時や、一刻一秒を争うような事態になった時には、経験を積んでいる看護師に限り、医療行為も少しぐらいは認められてもいいんじゃなかろうかという風に感じています。
実は同じ看護師でも格差があるのはご存じでしょうか。
たとえば正社員として働く看護師は月給制です。
でも、パート勤務なら、時給で支払われることがほとんどです。
どのくらいの額かといいますと日勤業務のみのケースですが、下は1300円くらい、上は1800円くらいとなっていて、この辺が世間の相場みたいですね。
パートとしては結構良いように思えますが、仮にも専門職として、時には人命にも関わり、休む間もなく仕事に追われる環境について思い至ると、あまり良い時給ではないのかもしれません。