9歳から26歳までを過ごした町を通りかかって、そのとき旦那も一緒だったので、自分が卒業した小学校と、卒業した中学校と、始終住んでいた公営住宅とを、案内というか・・・まあ案内したんですよ。全部が揃って一本の道に集約されているから何となく流れでね。

中学校からスタートをして、まっすぐ下っていくと家があって、それを過ぎて更にまっすぐ行くと小学校があるんです。

長いこと過ごしたこの町を心から懐かしいと思えるようになったのは実は最近のことで、去年ある日突然のことでした。それまでは・・・なんだろう、どちらかと言えば嫌いで近寄ろうともしなかった町だったんですよ。

思春期から社会人までの過渡期を過ごしたわけですが、都度友人たちもいたし、母方のイトコ連中も近くに住んでいたので、それなりに遊んだ楽しい思い出もたくさんあるんですけど、だけど嫌いな町でした。

つらい思い出もたくさんあったからなのか、ともすれば風水的な問題だったのか、よく分からないけどね・・・。やっぱりあると思うんですよ向き不向きの土地って(笑)

それより以前の、幼少の頃に住んでいた町がとても好きで、この新しい町に越してきた当初から子供ながらに「私はあの町に帰りたい」という思いが強くあったのを覚えているし、これまでも懐かしさに振り返るのは常に幼少の頃に住んでいた町のほうでした。

たぶん、つらい思い出もひっくるめて懐かしく思えるほど自分が年を取ったか、嫁いだら市町村自体が変わってしまったということもあって、そのショックも相まっての化学反応なのかも知れません・・・。

ダンボールに詰められて実家に放置されていた私の青春の品ですが、ついに母親に邪魔にされてしまったので、私のもとへと戻ってきました。一人暮らしをしていた時も、なぜか実家に置きっぱなしだったんですよ。

ダンボールを開いて改めて中を確認したら、まあ写真のとおりで・・・。せっかくなので、ちゃんとしたクリアケースを購入して収めたのでした。

確かにあの町が嫌いだったけれど、私はそこで多くの青春を過ごしたし、大きく成長できた場所に他ならなかったことを、この青春の品が教えてくれているような気がします。このタイミングで手元に戻ってきたところに、また意味があるのかも知れないですね。




先日放送された映像の世紀より、見出し「世界が揺れた2つの年」の回が面白く、録画をしていたこともあって、まさかの2回目を視聴してしまいました。

1968年と、1989年の2度にわたって世界規模で起きた若者たちの反乱によって、ドミノ倒しのように共産党政権が倒れ、社会主義国で相次いで民主化が果たされ、ついにベルリンの壁が壊されたという内容のものでした。

ナレーションの声だったり、メインテーマの「パリは燃えているか」が、いつもながら内容を一層に引き立てて、見る者を一気に虜にしちゃう魔法の番組であると私は思っています(笑)

今の日本は、若者をないがしろにしている感が否めません。何かと話題の中国だったり、何かと話題の北朝鮮みたいな国に比べたら、総理大臣を「増税めがね」と呼べちゃっている時点で日本はとても平和な国のように思えるけれど、実際のところ国は若者たちから搾取することしか考えていないのが明らか。

あとで若者たちにひっくり返されても仕方がないし、いつか日本という国自体が無くなっても仕方がないですよね。