お騒がせヒーロー

確かに会計を済ませたはずの口紅が、帰宅後に買い物袋の中に入っていないことに気づいて、それからは数日のあいだ凹んでいました。というのも、その口紅が千円近い商品なんです。気に入ってリピート使用しているものなんですけれどね。

三百か、まあ最悪は五百くらいまでなら、まだ何とか割り切れると思うのですが、千となりますと、ちょっと厳しいものがありますよね。

今日は職場で、とても卑しくて大嫌いな人と作業が一緒だったんですよ。ただでさえ憂鬱だったのに、輪をかけて「うわあ、やっぱりこのひと嫌いだなあ」と思う出来事がありまして、今日はとても冴えない一日だったのです。

帰り道はショボーンとしていました。今日はお酒でも飲もうかなあとか、ちょっと贅沢なものを食べようかなあとか、「まあ、こんな日もあるさ…」とか、そんなことを考えながら帰りました。

帰宅後に、なんと行方不明になっていた千円の口紅が出てきたんですよ。棚から取り出した日用品の間に挟まっていたんです。その日用品は口紅と同時に購入をしていたものでしたので納得できました。

千円を無駄にせずに済んだことが嬉しくて、今日の憂鬱が、完全ではありませんが8割ほど吹っ飛びました。明日も頑張りたい。

読書

現在、笹幸恵著の「沖縄戦・二十四歳の大隊長」と、そしてもう一冊、こちらは遺骨収集活動のメンバーから借りているもので、吉村昭著の「殉国・陸軍二等兵比嘉真一」の二冊を同時進行で読んでいるところです。

前者は山形歩兵第32連隊第一大隊長を務めていた伊東孝一さんの半生について書かれているもので、後者は遺骨収集活動でお世話になりました国吉勇さんの兄である、国吉真一さんの鉄血勤皇隊として動員された当時の実体験を元に書かれているものです。

両者はともに、大勢の仲間が死んでいく中で自分は生き残ってしまったんですよね。現代では決して理解し得ないであろう生き残ることへの苦悩と葛藤とが色濃く書かれています。死ぬも地獄、生き残ることはそれ以上に恥であった戦場の男たちの複雑な思い。

「沖縄戦・二十四歳の大隊長」は、特にゆっくりと、じっくりと読んでいます。できれば読み終わる日が来ないで欲しいとさえ願うほどです。

まさか沖縄戦が、後にこうして自分の人生そのものに深く関わることになるとは、そのはじめ想像もしていませんでした。
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プロフィール
ギルドさんのプロフィール
性 別 女性
年 齢 36
地 域 青森県
系 統 普通系