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部屋の窓を開けると、向かいの家の庭が見えるのです。ガーデニングが趣味のお宅のようで、毎年この時期になると牡丹やら何やら、色とりどりの花が庭全体に咲き乱れます。

それをぼんやり見ていると、どこか時代を遡らせて宮廷にでもいるような気分になる。そして、なにか物思いに耽ってみたりする。

刑執行の日が迫る中で、マリー・アントワネットはフェルセン伯爵に最後の手紙を送りました。そこには、「さようなら私の心はあなたのものです」とだけ書かれていたそうな。

ふと、そんな逸話を思い出し、どこか切なさを感じながら向かいの家の庭を見ていたのでした。



恋人が職場復帰しました。携わる業務が変わったらしく、とりあえず何とかやれているそうです。

会話をしていると、アウトレイジではないが「ふざけんじゃねえテメエこのやろう」とか言いたくなることもしばしばあった休職期間。今更なんだけど、カウンセラーの資格を取得しておいて良かったなあと思いました。対話をするうえで何気に役に立っていた。

この資格は、そのはじめ外部に相談を持ちかけることが苦手であった自身のために取ったものでしたが、歴史を学んでいるほうがずっと心が救われる私には残念ながらあまり役に立っていなかったのでした。

お悔やみ

弟の嫁の双子の妹が亡くなりまして、葬儀のほうに行ってまいりました。享年29歳。3、4年ほど前から患っていた癌に因るものでした。

私自身は嫁の妹さんとは関わりがありませんでしたので、私が泣くのも何だか妙に思えていたんですけれど、双子だけに遺影の彼女が嫁と同じ顔であったのと、また長いこと闘病を見守ってきた家族の気持ちを考えていたら、どうしても泣かずにはいられませんでした。

妹さんは快活な性格で、学業成績もたいへん良かったらしい。大学を卒業後は病院で理学療法士として勤めていたそうな。嫁のほうは逆に人見知りで、おとなしい性格です。「コミュ障」と自負しているくらい。

双子だけに、何かと比較されてきたであろうことは想像に難くありません。姉妹のいない私には分からないけれども、結構つらい思いをしてきたのではないかと思います。

両親との別居騒動など嫁とは様々ありましたけれども、すべて綺麗に水に流してしまいたい気持ちと、また妹さんに悔みを申し上げる気持ちで今はいっぱいです。
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プロフィール
ギルドさんのプロフィール
性 別 女性
年 齢 36
地 域 青森県
系 統 普通系