GWに引越しました。もう引越しなんて二度とゴメンだとすくずく思いました。

新婚生活についてはさておいて、越してきた初日から家内では超常現象の連発でした。シーリングタイプの室内照明が消しても消しても勝手に点いたのです。その時は消えても数分後にはまた点いている。十回以上それを繰り返したろうか。

仏間を挟んで一つ奥の和室なのですが、旦那さんいわく、こんなことは今まで一度も無かったとのこと。

ですが寒気がするとか、何だか嫌な感じがするとか、そういったネガティブな感じは無いので、もしかしたら天国にいる旦那さんの祖父母が、何かメッセージを持って存在を知らせていたのかも知れないと、今は思っています。とりあえず毎朝の神棚と仏壇にご飯を供える役割は私が担っています。

家の中は少しずつ片付いてきてはいるものの、それは一部で、まだまだ長期戦になりそうです。祖父母の遺品整理なども全くされておらず、とりあえず最低限確保しなければならない台所と私たちの寝室だけは問答無用で物を捨てまくって片づけました。

特に台所ですが、至る棚には鍋とか食器とか、あと何だっけ?とにかく色々みっちりと仕舞いこまれていて、まずはそれら古いものを廃棄するところから始まるわけですよ。

物を大切に取っておく昔の人に「ミニマル」という概念はほぼ無かったわけで、次から次と出てくる物と格闘する中で、私は、真っ新で何も無いところに入居できる世のお嫁さんたちが本当に羨ましいと思いました。

しかしながら、家具店に行けばダイニングテーブルとイスを揃えるだけでも10万近くかかる現実を思い知らされ、古いながらも全て揃っているところに入ることが出来たのは金銭的な面でも良かったと思えたし、また片づけの過程で昭和レトロな鍋とか、洒落た茶器やお盆なんかも出てきたりして、お宝発見の気分でつい手元に残した物もいくつかありましたので悪いことばかりでもないかな、という気もしています。

家の裏には小さな畑があって、そこに生ごみを捨てる場所があり、毎日その貝塚のようなところに捨てに行かなければなりません。これは旦那さんがこだわりを持って作ったものだそうです。食べ物くずは土に還して肥料にするらしい。

洗濯機は未だ二層式で、表には井戸水が湧いているのでそこからホースを引いて洗濯に使用したりしています。因みに洗濯は旦那さんにお任せしています。干し方も私よりずっと上手なんですよ。私が干すとなんかヨレヨレになりますからね。

これまでとはだいぶ生活の勝手が違うので戸惑うことも多いですが、少しずつ慣れていきたいです。




首都圏からすれば青森県自体が一括りで「田舎」と思われるでしょうが、そういうわけでもなくて、これまで自分が住んでいたところは町だったんですよ。強いて言うなら港町で、いつもすぐ近くには海がありました。

このたび越してきたところは沿岸から遠のいて内陸の、農業が盛んな実に田舎であります。県外に飛んだわけでもあるまいし、行こうと思えば車を30分弱走らせれば前住所には着くんだけれども、こういうのって距離の問題ではなくて、ホームシックに近い感じにはやっぱりなってしまうんですよね。

さて、このたび越してきたこの部落(部落と呼ぶ)と、そして家周辺なのですが、実は学生の頃よりピンポイントで好きだったというか、通りかかると決まって肌に合うと感じていた場所でもあったんですね。これは我ながら不思議なエピソードです。

その方面へ用事があって出かける際は、道順も単純な大通りが別にあったのに、あえてこの家の前を通る農道ルートを選んでいたのです。この場所、この風景がどこか好きだったからでした。きっと、ここに縁があったんだろうと思うんですよ。

とまあ・・・とりあえずこんな感じでしょうか。

新婚生活はと言いますと、それ以前に8年も一緒にいたのでもう慣れっこというか、特別新鮮な感じは一切無いですね。周りからは「良いなあ」とか「羨ましい」とか「今が一番幸せな時ね」とか言われるんだけど、何とも言えません。

今日は、ようやく日曜らしい日曜を過ごしております。引越してすぐの日曜は挨拶回りや用足しで終日バタバタで、先週は私が出勤でしたので。